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SHOGUN 将軍

SHOGUN 将軍(しょうぐん)は戦国時代の覇権争いをハリウッドが描いた、世界的な大ヒットドラマです。ディズニー傘下のFXプロダクションが制作、全10話のドラマとなっており、現在、日本ではディズニープラスで独占配信されています。ここではそんな「SHOGUN 将軍」の登場人物やキャラクターを紹介しながら、さらに公式サイトからのストーリー引用も交えて詳しく解説していきます。

竹本 北斗

目次
SHOGUN 将軍

基本情報

「SHOGUN 将軍」は、1980年にアメリカで実写ドラマ化されて驚異的な視聴率を記録したジェイムズ・クラベル氏の世界的ベストセラー小説「SHOGUN」を新たに映像化した、日本を舞台にしたハリウッドドラマです。「トップガン・マーヴェリック」の原案者が製作総指揮を行い、国際的俳優の真田広之さんが主演とプロデュースを行いました。日本の江戸時代を舞台に、歴史上の人物にインスパイアされた架空の人物が登場。天下獲りに向けた陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズとなっています。キャストは真田広之さんの他にも、浅野忠信さん、西岡徳馬さん、二階堂ふみさん、平岳大さん、ニュージーランド出身のアンナ・サワイさんなどの日本人俳優が出演しています。

あらすじ

長らく続いた戦乱の世に終止符を打ち、天下を統一した太閤。しかし、側室・落葉の方との間にできた世継ぎの八重千代がまだ幼いうちに、太閤は死の床についてしまう。そこで太閤は5人の有力大名を「五大老」に任命し、八重千代が元服して新しい統治者となるまで、合議制で政治を行うように取り決めた。各地を治めていた大名たちが、それぞれの領地で権勢をふるっていた時代である。「五大老」は日本を割ることなく平和を維持するためのものだったが、太閤亡き後の1600年。五大老の中での確執が表面化し、筆頭格である石堂和成と杉山・木山・大野ら他の五大老は一致団結し、関東領主である吉井虎永の権勢を奪わんと大坂城に呼び出した。孤立無縁となった虎永は、敵の包囲網が迫る中、石堂らと対峙することを決意する。(公式より引用)

キャスト

「SHOGUN 将軍」キャスト

「SHOGUN 将軍」キャスト

写真は disney.co.jp より

吉井虎永役:真田広之

ジョン・ブラックソーン/按針役:コズモ・ジャーヴィス

戸田鞠子役:アンナ・サワイ

樫木藪重役:浅野忠信

樫木央海役:金井浩人

石堂和成役:平岳大

宇佐見藤役:穂志もえか

戸田広松役:西岡德馬

戸田文太郎役:阿部進之介

村次役:竹嶋康成

吉井長門役:倉悠貴

落葉の方役:二階堂ふみ

キャラクター紹介

吉井虎永(よしい・とらなが)

徳川家康にインスパイアされたキャラクター。関東を治める領主で五大老の1人。天性のリーダー資質を備え、常に冷静沈着で、完璧主義な戦略家である。太閤が亡くなると権力者となったが、そのために他の五大老や五奉行の怒りを買うことになる。

吉井虎永(よしい・とらなが)

吉井虎永(よしい・とらなが)

写真は disney.co.jp より

ジョン・ブラックソーン/按針(あんじん)

イングランド人航海士ウィリアム・アダムスにインスパイアされたキャラクター。外交顧問として仕え、外国人としてサムライの称号を初めて得た。自国と違う環境や人々の生き方に翻弄されるも吉井虎永に目をかけられ、「三浦按針」の名前を得て少しずつ日本について学んでいく。

ジョン・ブラックソーン/按針(あんじん)

ジョン・ブラックソーン/按針(あんじん)

写真は disney.co.jp より

戸田鞠子(とだ・まりこ)

細川ガラシャにインスパイアされたキャラクター。敬虔なキリシタン。恵まれた少女時代を過ごすが、一方では波乱に満ちた過去を持ち、常に冷静で氷のようなミステリアスな雰囲気を身にまとう。洗礼を受けてポルトガル語を覚えたため、虎永からブラックソーンの通詞に任命され、その職務を忠実に全うする。

戸田鞠子(とだ・まりこ)

戸田鞠子(とだ・まりこ)

写真は disney.co.jp より

樫木藪重(かしぎ・やぶしげ)

具体的なモデルはいないキャラクター。伊豆を支配する武将で虎永の家臣。時勢を読んでいつでも忠誠を誓う相手を変える野心家。残忍で民衆たちは彼に恐怖を感じているが、抱える兵たちの忠誠心は高い。領地にブラックソーンが乗ったオランダ船が漂着し、そこに積まれた強力な大砲や武器にチャンスを見出す。

樫木藪重(かしぎ・やぶしげ)

樫木藪重(かしぎ・やぶしげ)

写真は disney.co.jp より

樫木央海(かしぎ・おみ)

具体的なモデルはいないキャラクター。樫木藪重の甥。若き領主であり、思慮深く年齢を感じさせない慎重な性格をしている。立場の違いはあるが吉井虎永の息子である長門とはしばしば本音で語り合う仲である。茶屋の遊女であるお菊に心を奪われた。

樫木央海(かしぎ・おみ)

樫木央海(かしぎ・おみ)

写真は disney.co.jp より

石堂和成(いしどう・かずなり)

石田三成にインスパイアされたキャラクター。五大老の1人で大阪城の最大の権力者。農民から太閤の小姓として忠実に仕えて今の地位を得た。狡猾な頭脳を生かして、さまざまな手段を使って虎永を追い詰める。太閤に近づくために、その側室であった落葉の方にも情念を向ける。

石堂和成(いしどう・かずなり)

石堂和成(いしどう・かずなり)

写真は disney.co.jp より

宇佐見藤(うさみ・ふじ)

歴史上の人物をモデルにしているわけではないが、戦国時代の女性が戦略的な道具として使われた事例として描かれたキャラクター。吉井虎永の忠臣・戸田広松の孫娘。誇り高く、聡明で、武士の娘として強い自我を持つ。祖父のもとで薙刀も学んでいる。

宇佐見藤(うさみ・ふじ)

宇佐見藤(うさみ・ふじ)

写真は disney.co.jp より

戸田広松(とだ・ひろまつ)

細川藤孝にインスパイアされたキャラクター。長きにわたって吉井虎永に仕え、忠義を尽くす剛将。プライドが高く、名誉のためには死をも恐れない。虎永にとってただの家臣ではなく、経験豊かな助言者であり、誰よりも信頼できる友人でもある。

戸田広松(とだ・ひろまつ)

戸田広松(とだ・ひろまつ)

写真は disney.co.jp より

戸田文太郎(とだ・ぶんたろう)

細川忠興にインスパイアされたキャラクター。吉井虎長の長年の忠臣である老将・戸田広松の一人息子。弓の名手として名を馳せ、戦場では無類の強さを発揮するが、大酒を飲み、時折暴力を振るう一面も。政略結婚で結ばれた妻に対して異常なまでに嫉妬深い感情を見せる。

戸田文太郎(とだ・ぶんたろう)

戸田文太郎(とだ・ぶんたろう)

写真は disney.co.jp より

村次(むらじ)

実在の人物にインスパイアされているわけではないが、当時の地侍をベースにして作られたキャラクター。当時、武士と農民の区分はかなり曖昧で地侍は平時には農業に従事していた。

村次(むらじ)

村次(むらじ)

写真は disney.co.jp より

吉井長門(よしい・ながかど)

虎永の息子。実際の家康の次男は後の福井藩藩主・結城秀康であるが、彼にインスパイアされたわけではなく、家康の息子たちの中で不器用だと父に叱られることが多かった者がいることにインスパイアされて作られたキャラクター。深く考える前に行動する無鉄砲な性格の持ち主として描かれている。

吉井長門(よしい・ながかど)

吉井長門(よしい・ながかど)

写真は disney.co.jp より

製作スタッフ

エグゼクティブ・プロデューサー:ジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベル、エドワード・L・マクドネル、マイケル・デ・ルーカ

プロデューサー:真田広之

エピソード(ネタバレ含む)

各エピソード、全十話の展開については以下の通りです。(公式より引用)

第一話 「按針」

時は1600年、イギリス人航海士のジョン・ブラックソーン(後の按針)が乗り込んでいたエラスムス号が、網代の漁村に漂着する。その船を見た網代領主の樫木央海は、叔父で武将の樫木藪重を呼び寄せ、按針たちを捕虜にした。その頃、大坂城では、関東領主で五大老の虎永が会合の場で、石堂和成ら他の大老たちに、不当に領土を拡大し、世継ぎの母である落葉の方を人質としていると糾弾され、窮地に陥っていた。

第一話 「按針」

第一話 「按針」

写真は disney.co.jp より

第二話 「二人の主君に仕えて」

宣教師らは、按針がイエズス会とカトリック信者に脅威をもたらすことを危惧していた。按針の手記を公開すれば、彼が海賊行為で死罪になると考えたが、同時に自分たちの“秘密”も暴露されるかもしれない。一方、窮地の虎永は、按針と面会する。このイギリス人の存在が、会合の分裂を誘い、虎永に生き残るチャンスを感じさせていた。

第二話 「二人の主君に仕えて」

第二話 「二人の主君に仕えて」

写真は disney.co.jp より

第三話 「明日は明日」

按針の暗殺未遂事件後、大坂城は緊張に包まれていた。夜明け前、虎永との会談に呼び出された藪重は、自分の裏工作がバレたのではないかと死を覚悟したが、虎永は同盟を確認し、藪重に危険な任務を課した。虎永自身は大坂に残り、按針を安全な伊豆の領地へと向かわせるという。しかし、出発直前で宿敵の石堂がやって来て、部下を護衛につけるよう強要したのだった。

第四話 「八重垣」

危機一髪の大坂脱出の後、虎永たちは藪重の領地である網代の小さな漁村に戻った。按針は、西洋の戦術を教えるように命じられた際に海戦の知識を頼りに大砲のデモンストレーションを行うと、その威力と正確性が藪重らを驚かせた。また妻になるよう命じられた藤の方と、引き続き通詞として側にいるよう命じられた鞠子とともに、按針の新生活が始まった。

第五話 「父の怒り」

長門の策略の大砲攻撃で、石堂配下の根原烝善を暗殺し、茫然自失する網代の人々の元に軍勢がやってきた。江戸に戻っていた虎永と、その傍らに戦死したはずの文太郎がいた。烝善の死を知った虎永は、身勝手な行動に出た息子の長門を厳しく諌める。その頃、大坂城で会合に圧力をかけながらも、意見がまとまらずに憤っていた石堂の元に、網代から烝善の切断された首が届いた。

第六話 「うたかたの女たち」

網代で起きた巨大地震と地滑りから九死に一生を得た虎永は、自分の命を救ってくれた按針に大砲連隊を指揮する褒美を与える。一方、大坂城では、石堂が虎永の秘密の鳩小屋に火を放ち、虎永糾弾の議決を強要するために城を封鎖し、他の五大老ら全員を人質に取る強硬策に打って出た。その様子を見た戸田広松は、桐の方らを残して知らせのために虎永の元へと戻る。 

第七話 「線香一本の時」

石堂らとの対決を決意した虎永は、疎遠になっていた異母弟の佐伯真辰と同盟を結ぶために久々の再会を果たす。互いに笑顔で再会を喜ぶも、その夜、虎永が佐伯のために豪華な宴会を催す最中、佐伯の大軍が網代を包囲する。佐伯は、虎永に代わって会合の一員に選ばれており、虎永に大坂城に出向き、切腹するよう命じに来たのだった。

第八話 「奈落の底」

佐伯襲撃に失敗し、無惨な死を迎えた長門の弔いのために佐伯の軍勢が包囲する中、虎永らは江戸に向かう。虎永は反対意見に耳を貸さず執拗に戦いを望まず、降伏する旨を伝える。一方、鞠子に任が解かれたことを知らされた按針は、部下の1人と再会するも、彼らが自分に敵意を抱いていることを知る。一計を案じた按針は藪重に近づき、船を動かすことを依頼する。

第九話 「紅天」

藪重と按針は、石堂に忠誠を誓うつもりで大坂城に到着するが、敵対的な歓迎を受ける。木山は按針を脅し、石堂はすぐに藪重の申し出を断った。鞠子は、幼なじみの落葉の方と10年以上ぶりに再会するが、鞠子が反抗的な態度を取ったため、歓談はすぐに終わる。虎永は鞠子に、虎永の女官たちを江戸まで護送するよう命じていたのだ。それは、石堂らに対する公然の挑戦であった。

第十話 「夢の中の夢」

石堂にそそのかされた藪重の計略により、無惨な死を遂げた鞠子の遺体を見つけた按針は、悲しみに打ちひしがれる。鞠子殺害の報が大坂城で広まる中、人質は解放される。虎永は会合に抗議の書状を送り、もはや降伏はせず、戦争の準備をすると宣言する。石堂は藪重の襲撃への礼に会合への参加を約束するが、藪重は罪悪感に打ちひしがれていた。

見どころ

「SHOGUN 将軍」の物語の軸となっているのは、戦国最強の武将・吉井虎永と大老・石堂和成の鬼気迫る対立です。信念、忠誠、復讐、そして野望と欲望が混じり合い、文字通り血で血を洗う壮絶な人間ドラマが繰り広げられます。主役を演じた真田さんは「見どころはもう全シーン全カットすべてといいたいですね。すべてのエピソードが宝物です。参加したものたちに想いを汲み取りながら見て頂き、今日は1話と2話だけですけどまさに始まりにすぎません。2話、3話と進むにつれてこく激しくドラマチックに盛り上がっていきますので、ぜひ最後まで堪能していただければと思います」と語っておられます。アメリカのドラマであることを忘れてしまうほどの時代劇としてのクオリティの高さと、大どんでん返しのクライマックスには興奮させられること間違いなしです。

視聴方法

日本にお住まいの場合、「 SHOGUN 将軍」は「Disney+(ディズニープラス)」で観ることができます。2月27日から独占配信スタート、初回は2話配信、その後は毎週1話ずつ、そして最終話は4月23日に配信されました。現在は1話から最新話まで見逃し配信しています。なお、アメリカにお住まいの場合はHuluでもご視聴になれます。