人物

坂本勇人 (Hayato Sakamoto)

坂本勇人(さかもと・はやと)さんは現在、読売ジャイアンツに所属するプロ野球選手です。抜群のセンスが光る遊撃手であり、8年に渡って巨人でのキャプテンとしてチームを牽引。数々の賞を受賞し、モデルやブランドアンバサダーなど多方面で才能を発揮しています。ここではそんな坂本勇人さんのプロフィールを紹介しながら、その人物像に迫ります。

山本 光代

目次
坂本勇人

プロフィール

坂本勇人(Hayato Sakamoto)さんは兵庫県出身のプロ野球選手です。2007年に読売ジャイアンツに入団し、2008年から不動のレギュラーとして活躍。巨人においては松井秀喜以来の高卒生え抜きスター選手として注目されています。強力な打撃でヒットメーカーとして活躍するだけでなく、その華のある遊撃守備は非常に高いレベルで、史上最年少で通算300二塁打達成、ゴールデングラブ賞を5度獲得するなど、輝かしい実績の持ち主です。

小学時代は昆陽里タイガースに所属、中学生の時は伊丹リトルシニアに在籍。卒業後に青森県八戸市の八戸学院光星高校に進学し、3年生の春に選抜高校野球に出場。2006年にドラフト会議で巨人から高校生1位指名を受け、巨人に入団しました。

2013年第3回ワールド・ベースボール・クラシック、2015年第1回WBSCプレミア12、2017年第4回ワールド・ベースボール・クラシック、2019年第2回WBSCプレミア12などに日本代表として出場。2021年には日本代表として東京2020オリンピックに出場し、金メダル獲得に貢献しました。

プライベート

坂本さんは三人兄弟で、6歳上のお兄様の勇太さん、3歳下の弟さんの勇斗さん、アメリカで牧場主をしていたお父様の坂本喜代三さん、お母様の松村輝美さんという家族構成です。幼少期の練習の送り迎えはお母様がベンツで行ってくれていたそう。高校時代はヤンチャで、鼻と耳にピアスをして部室へ行き退部寸前のところまでいったこともあるということ。2013年には雑誌「JUNON」の特集として掲載され、単独の写真集を発売。2020年の3月にはメジャーリーグベースボール唯一の公式キャップを取り扱う「New Era(ニューエラ)」でモデルに挑戦。このコラボを機に、プロ野球選手としては初のブランドアンバサダーにも就任しています。

気になる女性関係ですが、付き合った彼女は4人とも7人とも言われており、定かではありません。報道があったのは5人だけですが、噂があったのはなんと13人。モデルの里海さん、平井理央さん、大石絵里さん、ダレノガレ明美さん、田中理恵さん、大島優子、片瀬那奈似のキャバ嬢、スクープされたキャバ嬢、橋本環奈さん、本田翼、熱愛報道された美女、スクープされたA子さん、白石麻衣さんという豪華な顔ぶれです。またなんでも、巨人でヘッドコーチなどを歴任した岡崎郁氏には「結婚は俺がいいって言うまでするなよ」と言われているんだとか。人気者で奔放な坂本さん、結婚はまだ先のようですね。

選手としての特徴

坂本勇人さんは球界屈指のヒットメーカー。強打者であり、2019年には40本塁打をマーク。よく「内角打ちがうまい」と言われていますがそういうレベルを超えており、外角も変化球への対応もすばらしい球史に残る偉大なバッターであるといって良いでしょう。守備センスも抜群で、大型ショートとしての身体能力を活かした守備範囲のほか、捕球からスローイングへの素早さなど技術的な面で非常にハイレベル。松井秀喜選手をはじめ、他球団の選手にも積極的にアドバイスを求めることでスキルアップを図り、高い守備率を記録。「打球への入り方・捕球・フットワーク・スローイング」など全てにおいて滑らかな動きで行われ、抜きん出たセンスをしていると高く評価されています。

坂本勇人ゲーム

活躍の軌跡

子供の頃は大の阪神タイガースファンだった坂本勇人さん。リトルリーグ時代には、チームメイトとして田中将大選手とバッテリーを組んでいました。プロになってからはその持ち前のセンスを生かしてゴールデングラブ賞を5回受賞している他、最優秀選手を1回、ベストナインを5回、首位打者1回、最高出塁率1回、最多安打1回、そしてオールスター出場11回に加え、オールスター敢闘賞を4回獲得するなど、輝かしい功績を残しています。それではその活動の軌跡を辿ってみましょう。

プロ入り前

八戸学院光星高校では1年秋からショートのレギュラー。3年生の時に春の選抜高校野球に出場。2006年、高校生ドラフト1巡目で読売ジャイアンツに指名され入団。背番号は「61」。

2007年

二軍で遊撃レギュラーとして積極的に起用され、7月の阪神タイガース戦で一軍初出場。代走で出場するが直後にプロ初盗塁を成功させる。9月の中日ドラゴンズ戦では延長12回表に2死満塁の場面で代打起用され、プロ初安打・初打点となる決勝2点タイムリーを放つ。1年目は4試合に出場した。

2008年

二塁手として巨人では松井秀喜以来の10代開幕スタメン入り。その後は遊撃手のレギュラーとして、全144試合にスタメン出場。19歳3カ月での満塁弾はセ・リーグ最年少記録となった。新人選手特別賞を受賞。オフに背番号を6に変更。

2009年

春先から打ちまくり、178安打、18本塁打、打率.306を記録。夏場に腰痛を発症して3試合欠場したものの、141試合に出場。セ・リーグ3連覇を達成し、クライマックスシリーズを経て日本シリーズを制して優勝。ベストナインに選ばれた。

2010年

全試合全イニングに出場。巨人の遊撃手として最多の31本塁打を放つ。クライマックスシリーズファイナルステージで腰を痛めて離脱。

2011年

全試合に出場、16本塁打を放つ。スタメン落ちを経験。1番以外に2番、3番、5番、6番などでも起用される。

2012年

全試合に出場。最多安打のタイトルを獲得。球団記録の20回目の猛打賞も記録し、リーグ2位の打率.311をマーク。11月に日本対キューバに出場し、日本代表デビュー。

2013年

WBC日本代表に選出される。オランダ戦では満塁ホームラン。シーズンでは4年連続満塁ホームランを記録して球団新記録を樹立。9月に足を故障し、その後の試合では一塁守備をこなした。

2014年

開幕戦で通算100本塁打、5月の埼玉西武ライオンズ戦で1000本安打、9月2の中日ドラゴンズ戦で通産1000試合出場を達成。オフには日米野球日本代表に選出され、阿部慎之助からキャプテンに任命された。

2015年

球団史上最年少でキャプテンとなる。オフにWBSCプレミア12の日本代表に選出。

2016年

春季キャンプで松井秀喜から受けたアドバイスを生かし打撃改造を行う。5月の阪神タイガース戦で甲子園3試合連続ホームランを達成。セ・リーグの遊撃手史上初の首位打者、最高出塁率のタイトルを獲得。遊撃手部門でゴールデングラブ賞を受賞した。

2017年

WBC日本代表に選出。4月には史上最年少で通算300二塁打を達成。7月の阪神戦で右打者としては史上最年少の記録として通算1500本安打を達成。2年連続でゴールデングラブ賞を受賞。

2018年

不動の遊撃レギュラーで規定打席にも到達。打率はセ・リーグ2位のキャリアハイ.345を記録。4月には史上最年少で通算300二塁打を達成、通算安打数もこのシーズン終了時で1700を超える。左わき腹負傷の影響で109試合の出場に留まる。

2019年

5月1日の中日戦で令和1号となるホームランを記録。5月10日の東京ヤクルトスワローズ戦で球団新記録となる開幕戦からの連続出塁記録を34に更新し、5月12日のヤクルト戦で開幕戦からの連続出塁記録を36に更新、セ・リーグ記録を更新した。5月29日の阪神戦で通算200本塁打を達成。全143試合に出場し、自己最多の40本塁打を記録。セ・リーグMVPを獲得した。ゴールデングラブ賞を受賞。

2020年

2度のインフルエンザとコロナウィルス感染が判明。6月25日の広島戦で通算350二塁打、7月26日のヤクルト戦で通算1000得点を達成。11月8日のヤクルト戦で史上53人目、右打者では史上最速の通算2000本安打を達成。ゴールデングラブ賞を受賞。

2021年

5月9日のヤクルト戦で右手を負傷骨折したことで1ヶ月離脱。6月19日の阪神戦では通算250本塁打、10月2日の横浜DeNAベイスターズ戦で通算400二塁打を達成。東京オリンピックの日本代表に選出され、金メダル獲得に貢献。大会ベストナインを受賞。5回目のゴールデングラブ賞を受賞。

2022年

開幕前に左内腹斜筋筋損傷で離脱。83試合の出場に留まった。

2023年

怪我による一時離脱がありながらも5月31日のロッテ戦にて史上初の遊撃手として2000試合出場を果たす。

まとめ

坂本勇人さんは野球選手になるべくして生まれた、天才型のアスリートです。プロ野球で現役最多の2321安打を誇り、7度のリーグ優勝に貢献。長いプロ野球の歴史のなかで、遊撃手が打撃3部門のタイトルを獲得したのはごくわずかなのにも関わらず、坂本選手は2016年に首位打者に輝くという偉業を成し遂げました。複数年契約最終年の来シーズンに向けて現状維持の推定6億円でサインを済ませ、「ジャイアンツの選手として優勝というのは使命だと思う」と笑顔で語る坂本さん。2024年は三塁手で初受賞を目指すということなので、大いに期待したいですね!