カルダノとは
カルダノ(Cardano)とは、エイダコインとして世界中の30ヶ所以上の取引所にて取引されている仮想通貨の一種です。
ここではカルダノの特徴や安全性、メリット・デメリットをできるだけわかりやすく解説していきます。
カルダノとは
カルダノはイーサリアムの共同創業者であるチャールズ・ホスキンソンによって立ち上げられたブロックチェーンプラットフォームです。イーサリアムのアップデート版として、スマートコントラクトを作成できる第3世代の仮想通貨として位置づけられています。
世界の銀行口座を持たない人々に銀行サービスを提供することを目標とし、ビットコインやイーサリアムよりももっと速く、より安全な仮想通貨を目指しています。
カルダノ(Cardano)という名前は16世紀のイタリア人の数学者ジェロラモ・カルダーノに由来しており、カルダノのコイン「エイダ(ADA)」は初のコンピュータープログラマーとして知られる19世紀の数学者であり、詩人バイロン卿の娘であるエイダ・ラブレスにちなんで名付けられました。
なお、2021年10月現在、カルダノは時価総額で4番目に大きな仮想通貨となっています。
カルダノの特徴
カルダノは2015年に開発が開始され、2017年にプラットフォームが立ち上げられました。カルダノを開発したIOHK社は、2020年時点で90以上の学術論文を発表しており、世界中の大学と提携しています。
カルダノでは、Ouroborosというアルゴリズムを使用しており、PoS(proof-of-stake)プロトコルを使用してブロックを採掘しています。このプロトコルは、ブロック生成プロセスにおけるエネルギー消費を最小限に抑えるように設計されています。
カルダノは公式ウェブサイトで研究内容が公開されており、技術的な知識を持たないユーザーにもわかるよう、ブログ記事やビデオを通じて経過状況を伝えています。
発売時には約310億枚のエイダコインが作成され、そのうち約260億枚が販売管理を委託された日本の企業によって投資家に販売され、残りの50億は、IOHK社、Emurgo社、カルダノ財団に分配されました。
仮想通貨には供給量が決まっているものと無制限のものがあります。例えばビットコインは供給量が固定されており、2100万個以上のビットコインが存在することはありません。カルダノも同じで、最大供給量は450億エイダで、現在約320億エイダが流通しています。
カルダノのエイダコインはビットコインのように採掘されるわけではなく、マイナーの代わりにバリデーターがいて、現在所有しているエイダコインの量に応じてネットワークから選ばれます。ブロック上の取引を検証するために選ばれた場合、すべての取引を検証できる自信があるかどうかが賭けられ、ブロックチェーンが検証者のブロックを検証すれば賭けに勝ち、エイダコインで報酬を得ることができます。
2021年6月20日現在、カルダノの71.59%は2,626のアクティブプールにステークされており、その価値は約314億ドルに達しています。
運営会社
カルダノを運営しているカルダノ財団はスイスを拠点とする非営利団体です。カルダノ財団はグローバルな組織として24の国籍を持つ多様なチームが、15ヵ国、4大陸で活動しており、さまざまな管轄区域の規制当局と協力してブロックチェーン法や商業基準を形成しています。
なお、現在カルダノは3つの独立した組織によって運営されています。
カルダノ財団
スイスに拠点を置く非営利団体で、カルダノブロックチェーンの開発を監督する役割を担っている。
IOHK社(Input Output Hong Kong)
創業者のホスキンソンとウッドが共同で設立した組織で、カルダノの構築とネットワークの運用に使用するプルーフオブステークのアルゴリズムであるOuroborosの設計を行っている。
Emurgo社
企業や大規模な組織がカルダノの技術を採用することを支援する役割を担う会社。
会社名 | Cardano Stiftung (カルダノ財団、Cardano Foundation) |
設立 | 2016年 |
登録住所 | Cardano Stiftung, Dammstrasse 16, Zug, 6300, Switzerland |
オフィス | Gubelstrasse 11 Zug, CH |
メール | |
公式サイト |
カルダノの安全性
カルダノは海外での評価がとても高く、世界各国の主要仮想通貨取引所で取り扱われており、信用と知名度もあります。
イーサリアムよりセキュリティが高く機能性も優れている独自のスマートコントラクト「Plutus」を実装、また、安全面を強化するため、ブロックチェーン分析企業のCoinfirmと提携を結んでいます。
国内外の大企業や大学との連携も進んでおり、社会的認知度も非常に高いです。その信頼性から日本でもこれからどんどん利用が広がることは間違いなく、非常に将来性が有望な仮想通貨であると考えられるでしょう。
カルダノの使い道は?
エイダコインは他の仮想通貨と同様に購入し、ブロックチェーン上の取引の支払いに使用することができます。
また、2020年7月、Shelleyのアップグレードによりdelegated stakingが可能に。エイダコインの所有者は仮想通貨を獲得するために自分のコインを他のユーザーとプールすることができるようになりました。
カルダノの入手方法は?
国内の取引所でエイダコイン(ADA)を扱っているのはBITPoint(ビットポイント)のみです。海外だとCoinbase、Binance、Kraken、eToroなどで取引することができます。
おすすめの仮想通貨取引所
カルダノを取り扱っている国内の仮想通貨取引所をご紹介します。
ビットポイント(BITPoint)
ビットポイントでは2021年8月からエイダコインの取り扱いを開始しました。エイダコインを含めて10種類の仮想通貨を取引することができます。口座開設手数料、即時入金手数料、送金手数料、口座管理料などが無料で、500円以下という少額からでも購入することができるので、仮想通貨を気軽に始めることができます。
カルダノのウォレット
エイダを安全に保管するには信頼できるウォレットを利用することが大事です。ウォレットにはホットウォレットとコールドウォレットの2種類があります。
- インターネットに接続されており、必要な鍵を持っていればいつでもアクセスすることができます。例としては、モバイルウォレットやソフトウェアウォレット、取引所に保管されている資金などが挙げられます。
コールドウォレット
オフラインのウォレットです。インターネットに接続されておらず、頻繁にアクセスする必要のない資金を安全に保管するために使用されます。例えば、ハードウェアウォレット(ウォレットの秘密鍵を保存する安全なハードウェアデバイス)やペーパーウォレットなどがあります。Cardanoは、TrezorとLedgerの両方のハードウェアウォレットでサポートされています。
おすすめはIOHK社やEmurgo社によって開発された、カルダノエコシステムの主要なウォレットであるDaedalusウォレットやYoroiウォレット。簡単に内容をご紹介します。
ダイダロス・ウォレット(Daedalus Wallet)
Daedalusは、IOHK社が開発したフルノードデスクトップウォレットです。Daedalusの特徴は、カルダノブロックチェーンのフルコピーをダウンロードし、その履歴のすべてのトランザクションを独立して検証することにあり、集中的にホストされたサードパーティのサーバーを使用せずに最大限のセキュリティと信頼できる運用を実現しています。Windows、macOS、Linuxに対応、秘密鍵と支出パスワードを暗号化し、マルウェアなどのセキュリティ脅威からの保護を提供しています。また、強力なバックアップ機能により、いつでも資金を回復することができます。
ヨロイ・ウォレット(Yoroi Wallet)
Yoroiは、Emurgo社が開発したワンクリックでインストールできる軽快なカルダノ用ウォレットです。Yoroiではブロックチェーンの履歴のコピーをダウンロードする必要がなく、エイダコインの保存と取引をシンプルかつ迅速に行うことができます。ウェブベースの拡張機能またはダウンロード可能なアプリとして利用できる、便利なデイリーウォレットです。Windows、macOS、Linuxで利用でき、暗号化された秘密鍵は、サーバーや第三者と共有されることはありません。セキュリティ監査を受けた堅牢で高品質なコードで構築されており、また、ウォレットの実装が軽いため、Yoroiを開く際にブロックチェーンをダウンロードする必要がありません。すぐにトランザクションの送受信が可能で、入念に設計されたユーザーフレンドリーなインターフェースとなっています。
カルダノの使い方
カルダノを利用する流れは以下のようになります。
- ビットポイント(BITPoint)でエイダコインを購入する
- 購入したエイダコインは利用するまでウォレットに保管しておく
- 利用先店舗でウォレットから支払いに利用する
カルダノのメリットとデメリット
【メリット】
エネルギー効率が良い
カルダノの大きな利点は、環境に優しい仮想通貨であることです。例えばビットコインが130テラワット時、カルダノ 6ギガワット時。1テラワットは1,000ギガワットに相当するので、ものすごく大きな開きがあります。
大量のトランザクションを処理できる
スケーラビリティは仮想通貨の最大の問題ではありますが、例えばビットコインは1秒間に約5件、カルダノは1秒間に257件のトランザクションを処理することができ、カルダノが段違いにリードしています。
幅広い用途に使える
カルダノは様々な業界でその技術を使用しています。例えば現在、エチオピア教育省とのパートナーシップを結んでおり、500万人のエチオピアの学生の改ざん防止記録を保存、学生の記録や成果をブロックチェーン上で確認することができます。
透明性が高い
ブロックチェーン技術や暗号技術を専門とするエンジニアや学識経験者がカルダノの構築に貢献しており、そのレビューが一般に公開されています。
将来性がある
カルダノは2021年10月現在、時価総額で4番目に大きな仮想通貨です。急速に開発が進められている、非常に将来性のある仮想通貨となっています。
【デメリット】
日本で購入できる取引所が少ない
ようやく国内で取り扱われるようになりましたが、まだまだビットコインのように大々的には流通していません。
知名度が低い
日本では取り扱いのある取引所が少ないこともあって、知名度が低く利用者も少ないです。
詐欺だと言われた過去がある
日本でのみのプレセール販売で最低価格が約11万円という高額の取引をされたことがあり、これが詐欺コインであるというウワサの元に。初っ端に良くないイメージがついたことが、日本市場での大きなダメージとなってしまいました。
カルダノが利用できる場所
提携ショップでの支払い、東京理科大学や韓国の大企業、エチオピア教育省との提携など、さまざまな場所で利用されています。
他の仮想通貨
現在、世界中に存在する仮想通貨は9000種類ともいわれています。ただ、日本で取引できる通貨は限られており、どこの取引所でどの通貨を使えば良いかはその時の状況によって変わります。一つ言えるのは、できれば仮想通貨は国内取引所で購入した方が良いということ。日本の取引所は審査が厳しく、信頼性の高い通貨を取り扱っているからです。
- ビットコイン(Bitcoin/BTC)
- ライトコイン(Litecoin/LTC)
- リップル(Ripple/XRP)
- イーサリアム(Ethereum/ETH)
- ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
- イーサリアムクラシック(EthereumClassic/ETC)
以上の仮想通貨は知名度も高く、世界各国の主要取引所で取り扱われています。
まとめ
仮想通貨には様々な種類がありすぎて、どれを使えばいいのか迷うこともあると思います。安定した通貨を選ぶためには、社会情勢にもアンテナを張り巡らせておく必要があります。
カルダノは、イーロン・マスクの発言を受け、ビットコインが大きく値下がりした時にも耐えて、逆に大きく価格が上昇したという将来性のあるコインです。気になった方はぜひ取引所をチェックしてみてください。
よくある質問
エイダコインの交換に手数料はどれぐらいかかりますか?
手数料はかかりません。
カルダノを開発したのは?
カルダノを開発したのは数学者のチャールズ・ホスキンソンです。 コロラド大学を経て20歳で大学院を卒業、BITSHARESの創設者でETHEREUMの元CEOでもあります。
カルダノはどこで買うことができますか?
日本だとビットポイント(BITPoint)で購入することができます。カルダノを開発したのは数学者のチャールズ・ホスキンソンです。 コロラド大学を経て20歳で大学院を卒業、BITSHARESの創設者でETHEREUMの元CEOでもあります。