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イーサリアムとは

by  Mitsuyo Yamamoto

目次
イーサリアム

イーサリアム(Ethereum、ETH)はビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨(暗号資産)サービスです。取引のスピードアップや人件費の削減などを実現、ビットコインよりも優れた点が多く、これまでの仮想通貨の概念を覆すような特徴をしています。

イーサリアム

送金が速い、発行上限がなく安定した価格を維持しやすい、そしてブロックチェーンとスマートコントラクトの技術が組み合わさることによって、より確実で高い安全性を維持。このイーサリアムというデジタル資産は非常に機能的な面を併せ持つことから、アルトコインの中では抜群の人気を誇っています。

イーサリアムは合法?

日本では仮想通貨の取引は合法とされています。日本国には「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律案」の「資金決済に関する法律」の中に「第三章の二 仮想通貨」という章があり、このいわゆる「仮想通貨法」が2017年3月21日に閣議決定、4月1日より施行されています。

実際、日本国内で仮想通貨の売買や交換を行う業者は金融庁への登録が必須となっており、全ての動向に於いて厳しく規制を受けています。ですからユーザーは仮想通貨の売買を行う時に、仮想通貨交換業者としての承認を受けた販売所、取引所で購入するようにしておけば安心して取引を行うことが可能です。

イーサリアムの仕組み

まず第一に、ビットコイン以外の仮想通貨は全てアルトコインに分類されるので、イーサリアムはアルトコインの代表格です。イーサリアムはロシア系カナダ人のヴィタリック・ブテリン氏によって開発され、2014年に販売が開始されました。厳密にいうと、イーサリアムとは分散型アプリケーションやスマートコントラクトを動かすためのプラットフォームのことで、そのプラットフォーム内で使用する仮想通貨のことはイーサといいます。

日本ではこのプラットフォームである「イーサリアム」と通貨を意味する「イーサ」の両方ともが「イーサリアム」として認識されており、決済手段として呼ぶときもイーサリアム、購入するときもイーサリアムと、分け隔てなく呼ばれることが多いです。

イーサリアムはビットコインと同じように非中央集権スタイルでの運用で、ブロックチェーンによる安全性の確保がなされています。発行上限がなく、仮想通貨を利用した資金調達方法である「ICO」に応用することが可能で、あらゆる取引がプログラムで実行できるためコストを低く抑えられ、誰もがオープンに使うことができるという特徴をしています。

また他のブロックチェーンとは大きく異なる点があります。それはイーサリアムでは新たな種類のアプリケーションをイーサリアム上にプログラムできるということ。ですから今、現在進行形で世界中の多くの研究者がイーサリアム上にアプリケーションを構築して、新たな種類を開発することを試みようとしています。

イーサリアムの購入方法

イーサリアム(Ethereum)の購入単位は「ETH」で読み方は「イーサ」。仮想通貨取引所で購入する際にはこのイーサが用いられます。

  1. 仮想通貨取引所に口座を登録する
  2. 口座の確認
  3. 入金ページに移動
  4. 支払い方法を選択して確認
  5. 購入ページに移動
  6. イーサリアムを購入するので「ETH」を選択
  7. 金額か数量を指定
  8. 注文を確定

仮想通貨が購入できる場所

国内でイーサリアム(ETH)を取り扱っているおすすめの取引所には以下のようなところがあります。

  1. Coincheck(コインチェック)

    サイトがシンプルで使いやすく、専用アプリがあり、簡単なアカウント開設ですぐにイーサリアム(ETH)を取引することが可能。イーサリアムは少額500円から簡単に購入できます。取引所と販売所の両方のサービス提供を行っていて、24時間365日リアルタイムで利用することができます。

  2. bitFlyer(ビットフライヤー)

    三井住友銀行グループやリクルート、第一生命などといった超大手企業が株主なので信頼性抜群。国内初の補償制度があるのも安心材料の一つ。スマホアプリ「bitFlyer ウォレット」はiOSでもAndroid でも使えて、口座開設から取引までスムーズに利用できます。

  3. GMOコイン

    6年連続世界一のGMOグループが運営。「販売所」と「取引所(現物取引)」という2つのサービスを提供しており、年中無休でサポートしてくれます。ハッキング対策や内部不正対策もしっかりと整備されているので不安なく利用できます。

  4. DMM Bitcoin(DMMビットコイン)

    DMMビットコインではイーサリアムを「現物取引」と「レバレッジ取引」で売買できます。「スマホでスピード本人確認」を利用すれば最短当日から取引開始可能。LINEサポートもあるので気軽に始められます。徹底したセキュリティ、取引手数料無料と魅力満載です。

  5. DeCurret(ディーカレット)

    イーサリアムやビットコインなど人気銘柄5種類の取り扱い。仮想通貨を電子マネーに変換してショッピングで利用することができるサービスがあり、手持ちの仮想通貨を好きなタイミングで電子マネーへチャージすることが可能。国内金融機関と同じレベルのセキュリティ対策が行われているのもすごく安心!

イーサリアムを使うことができる場所

  1. 楽天ペイ

    楽天の「楽天ペイ」が仮想通貨からのチャージに対応しています。対応している仮想通貨はユーザーが楽天ウォレットに現物保有するビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)の3種類。1か月で1000円から10万円をチャージすることができるので、それを使って日常のお買い物に利用できます。

  2. 懐石割烹 輝きらり(東京)

    洗練された和食のお店です。イーサリアムの他にもビットコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、モナコイン、ザイフトークン、リップル、エックスピー、リスク、アリスが使えます。

  3. 世田谷写真教室(東京)

    日本初の仮想通貨に対応した写真教室です。イーサリアムの他にもビットコイン、リップル、ライトコイン、エックスピー、ネムなどが支払いに使えます。

  4. うなぎ料理専門店 川昌(埼玉)

    おいしいうなぎが自慢のお店です。イーサリアムの他にもビットコインキャッシュ、ネム、モナコイン、ザイフトークン、リスク、エックスピー、リップルが使えます。

イーサリアムのおすすめウォレット

ウォレットとは仮想通貨を入れておく専用のお財布のことです。イーサリアムの保管に適しているウォレットをご紹介しましょう。

  • Coincheckウォレット(コインチェックウォレット)

    東証一部に上場している大手企業マネックスグループが運営する国内最大規模の取引所、コインチェックのウォレットです。コールドウォレットなので安全ですし、アプリで管理ができるのでとっても便利。セキュリティは他のどの取引所よりも強いと評判です。

  • Trezor(トレザー)

    ハードウェアウォレットとして人気のウォレットです。オフライン上で秘密鍵を管理するのでハッキングなどの攻撃を受けにくいという特徴があります。価格は1万円~1万5千円、PINコードでオフライン環境のセキュリティを向上させることもできます。

  • Ledger Nano S(レジャーナノS)

    とても有名なハードウェアウォレットです。8桁のパスワードを使って自分で起動し、取引所を仲介することなく入出金することができます。コンパクトで使いやすいのですが、ケチって公式以外から買うとトラブルに巻き込まれる可能性があるのでその点にはくれぐれも注意しましょう。

その他の支払方法

  • Bitcoin (ビットコイン)

    今一番流通している仮想通貨です。円やドルよりも安定していて世界中で使えるという、次世代の通貨をめざして開発されました。ブロックチェーンというデジタル技術によって管理されており、どこの国でもビットコイン(BTC)として使うことができるので、両替をする必要がなく為替手数料がかかりません。個人、企業を問わず、支払いや送金に利用できる決済手段となっています。

  • Monacoin (モナコイン)

    日本で初めて生まれた仮想通貨です。巨大掲示板2ちゃんねるを起源としており、掲示板から生まれたAAの「モナー」をモチーフとしています。中央集権型ではなく分散型の決済システムとなっており、個人情報を開示することなく匿名性を維持したまま送金ができること、処理速度が速くスピーディーな決済が可能なことを特徴としています。

  • XEM(ネム)

    ネム(XEM)とは「New Economy Movement」の略。2015年3月に公開された比較的新しい仮想通貨です。ブロックチェーンを活用、ビットコインと比較すると処理速度は10倍近くも速いです。マイニングやマイナーのことをネム(NEM)ではハーベスティングやハーベストと呼ぶのも特徴の一つ。2017年3月にはシンガポールでNEM財団が発足しています。

  • XP(エックスピー)

    正式名称は「Experience Points」で「経験値」という意味合いを持つ仮想通貨です。ゲーム市場で利用されており、仮想通貨の中ではそこまでメジャーではないマイナーな部類となります。取引所での売買の他、ゲーム内での経験値ポイントとして使えたり、ゲームのポイントと交換したりするなどという方法でも利用されています。

  • Litecoin(ライトコイン)

    ビットコインをベースとして開発された、ビットコインの次に有名なアルトコインです。送金スピードがビットコイン(BTC)の4倍、発行上限もビットコインの4倍の8400万枚。ビットコインよりも使いやすく実用性に優れているとまで言われています。

イーサリアムが使えるオンラインカジノ

イーサリアムはオンラインカジノでの入出金にも利用できます。対応サイトには以下のようなところがあります。

  • ビットカジノ
  • ビットスターズ
  • ベラジョンカジノ
  • バオカジノ
  • ミスティーノ
  • カジノエックス
  • シンプルカジノ
  • エムビットカジノ
  • ジョイカジノ
  • ワンダーカジノ
  • トラストダイス

イーサリアムのメリットとデメリット

【メリット】

  • 送金スピードが早い
  • システムの信頼性が高い
  • 維持費用がかからない
  • トークンと呼ばれるイーサリアムのコインを発行可能
  • イーサリアム上に自由にアプリケーションを作成可能

【デメリット】

  • 混むと処理が遅くなる
  • セキュリティが強すぎて修正ができにくい

よくある質問

イーサリアムとは

イーサリアムとは分散型管理を実現するプラットフォームのことです。イーサリアム内で流通する仮想通貨は「Ether(イーサ)」となります。

イーサリアムとイーサ(ETH)の違いは?

イーサリアムとはプラットフォームの名前で、このプラットフォーム上で使用される通貨がイーサ(ETH)です。

イーサリアムのウォレットとは?

イーサリアムは購入後、「ウォレット」と呼ばれる場所で保管します。ウォレットには大きく分けると、インターネットに接続された状態で保管する「ホットウォレット」と、インターネットに繋いでいない状態で保管する「コールドウォレット」があり、オフラインで管理することのできるコールドウォレットの方がセキュリティが高く安全であるといわれています。

日本ではイーサリアムは合法?

日本では仮想通貨法が施行されており、税法上は改正・通達がない限り資産として扱われます。イーサリアム(ETH)は仮想通貨の一種で、運用ルールが公に定められているので合法的に利用することができる支払手段です。

誰が支払いにイーサリアムを使っているの?

イーサリアムはビットコインに次いで時価総額2位、今さまざまな企業から注目を浴びています。企業間、個人間の送金なども近年ますます頻繁に行われるようになり、アップデートも順調に進んでいるのでさらなる実用化が期待されています。

イーサリアムの買い方は?

イーサリアムの通貨であるイーサ(ETH)を購入する場合は、まず仮想通貨取引所の口座を開設、その口座にお金を入金します。それからその入金したお金を使ってイーサ(ETH)を購入するという流れになります。

イーサリアムは何に使えるの?

イーサリアムを決済に導入しているお店での支払いや、個人、企業への送金、資産運用に利用できます。

イーサリアムのウォレットのおすすめは?

Coincheckウォレット、Trezor(トレザー)、Ledger Nano S(レジャーナノS)がおすすめです。

イーサリアムからお金を引き出す方法は?

イーサリアムを保管しているウォレットに出金先の金融機関を登録し、出金を申請するという手順になります。