任天堂
任天堂(にんてんどう)は幅広い種類の玩具からコンピューターゲームの開発、製造、販売を行っている会社です。代表作である「マリオブラザーズ」の爆発的なヒットで世界的な知名度をあげ、その後も数々の作品を常に世に送り出しています。ここではそんな任天堂についてWiki風に紹介しながら、さらにユニークなエピソードを交えて詳しく解説していきます。
基本情報
任天堂(Nintendo)は京都市南区に本社を置く日本の代表的なグローバル企業です。「ゲーム機の任天堂」のイメージが強いですが、元は「かるたと花札の任天堂」でした。職人魂を持ち、商才に長けた実業家の山内房治郎(やまうち・ふさじろう)が花札の製造を始めたのが始まりです。
任天堂の名前の由来は諸説ありますが、代表的なものは「運を天に任せる」という言葉からきているとされています。はじめから運を天に任せるのではなく、「やるべきことを全力でやり遂げた上で運を天に任せる」といった意味が込められているとのことです。他にも、創業当初に花札の製造販売を行っており、任侠の世界では欠かせないアイテムを作っていたことから、「任」は「任侠」から取り、天は花札の商品名である「天狗」から取ったのでは、という説もあるようです。
名称 | 任天堂(Nintendo) |
---|---|
設立 | 1947年(昭和22年) |
所在地 | 京都市南区上鳥羽鉾立町11-1 |
事業主 | 古川俊太郎(代表取締役社長) |
電話番号 | 075-662-9600 |
公式サイト |
会社のあゆみ
任天堂が世界に知れ渡るきっかけになったのは、1983年に発売したカセット交換式の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」でした。常に「娯楽の新しい可能性」を追及する、そんな任天堂の歴史を振り返ってみましょう。
1889年(明治22年)
山内房治郎が京都市下京区にて山内骨牌(山内房治郎商店)を創業。花札の製造を開始。
1902年(明治35年)
日本初のトランプ製造を開始。
1951年(昭和26年)
日本初のプラスチック製トランプの製造に成功、製造開始。
1963年(昭和38年)
任天堂株式会社(現商号)に社名変更。
1970年(昭和45年)
大阪証券取引市場第一部に指定。
1977年(昭和52年)
家庭用テレビゲーム機「テレビゲーム15」「テレビゲーム6」を発売。翌年には業務用テレビゲーム機も発売。
1980年(昭和55年)
携帯型ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」発売。
1983年(昭和58年)
家庭用テレビゲーム機「ファミリーコンピュータ」発売。東京証券取引市場第一部に上場。
1985年(昭和60年)
ファミリーコンピュータ用ゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」を発売。
1989年(平成元年)
携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」発売。
1990年(平成2年)
家庭用テレビゲーム機「スーパーファミコン」発売。
1996年(平成8年)
家庭用テレビゲーム機「NINTENDO64」発売。
2000年(平成12年)
本社を京都市南区上鳥羽(現在地)に移転。
2004年(平成16年)
携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売。
2006年(平成18年)
家庭用テレビゲーム機「Wi U」を発売。
2011年(平成23年)
携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を発売。
2017年(平成29年)
持ち運べる家庭用テレビゲーム機「Nintendo Switch」を発売。
2019年(令和元年)
東京都渋谷区に国内初のオフィシャルストア「Nintendo TOKYO」がオープン。
2021年(令和3年)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに世界初の任天堂のテーマエリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」オープン。
2023年(令和5年)
任天堂が制作に携わる初のアニメ映画「ザ・スーパーマリオプラザーズ・ムービー」公開。
2024年(令和6年)
10月2日、京都府宇治市に「ニンテンドー・ミュージアム」オープン予定。
取扱製品
それでは任天堂の代表的な製品を見てみましょう。
wii
2006年に発売された「Wii(ウィー)」は無線コントローラーで接続されるコントローラーによる直観的な操作、独自のインターネットを利用した日常生活に役立つコンテンツといった機能が特徴です。ゲーム操作の高度化に歯止めをかけるために使いやすく、普段ゲームをしないユーザーにも興味を持ってもらうことが目標でした。家族で楽しめるソフト「Wii Sports」はその代表的なソフトで、テニス、ボーリング、ゴルフ等のスポーツを片手でも操作できる手軽な「Wiiリモコン」を使って室内で行えます。家族全員がとりこになったWiiは後続機として「Wii U」も2012年に登場、コントローラーに液晶ディスプレーが搭載されてテレビと2画面、もしくはコントローラー画面のみでプレイすることが出来ました。
Nintendo Switch
2017年に発売された「Ninteido Switch(ニンテンドースイッチ)」は持ち出せる家庭用据置型ゲーム機です。「いつでも、どこでも、誰とでも」がキャッチコピーにかかげられ、TVモード、テーブルモード、携帯モードの3つで遊べることが特徴です。例えば、テレビの大画面でプレイ、タブレットのようなものを本体をスタンドに立ててプレイ、コントローラーを本体に接続して携帯型ゲーム機としてプレイ、などというように遊び方を選択できます。主な人気ソフトは「ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルド」「スプラトゥーン2」「あつまれどうぶつの森」「モンスターハンター・ライズ」などです。スイッチも今までゲームに触れてこなかった層を一気に取り込み、一時は品薄状態が続くほどの大ヒットとなりました。
豆知識
任天堂はタクシー会社を経営していた?
1960年に「ダイヤ交通株式会社」を子会社として設立し、タクシー事業に参入しました。「ダイヤタクシー」という社名で、トランプのダイヤのマークを会社のエンブレムとしていましたが経営は芳しくなく、1969年に名鉄グループに事業を譲渡しました。現在はヤサカグループ傘下の「南ヤサカ交通」になっています。
任天堂はプロ野球の球団も持っていた?
それは1992年から2004年まで任天堂が共同オーナーの1人として名を連ねたメジャーリーグの球団「シアトルマリナーズ」です。経営不振により本拠地移転を模索中だったところ、任天堂アメリカの副社長から日本の社長へと話が進みました。当時のチームには「ハマの大魔神」こと佐々木主浩(かずひろ)投手が在籍し、そして唯一無二の打者、あのイチロー選手の獲得にも成功しました。
任天堂は人生ゲームも作っていた?
1969年に発売されたボードゲーム「運命ゲーム」はまさに人生ゲームの任天堂版といったものでした。職業は作家、歌手、科学者、ビジネスマンの4つで、ルーレットを回してマスを進んでいき、お題をクリアしながらゴールを目指します。ボードゲームシリーズの中では比較的売れ、後に上位版の「運命ゲームデラックス」も発売されました。
マリオの職業や特技は?
「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの主人公「マリオ」の職業は、現在は「配管工」とされています。他にはゲームの内容により大工、医者、兵士などにもなっていました。スポーツが得意で、テニスや野球、サッカー、そしてカーレース、ボクシングの審判もこなす器用なマリオです。
よくある質問
任天堂のオフィシャルストアはありますか?
現在、直営オフィシャルストアは、渋谷パルコ内の「Nintendo TOKYO」、大阪の大丸梅田内にある「Nintendo OSAKA」です。そしてついに2023年に本社がある京都の高島屋S.C.に「Nintendo KYOTO」がオープンしました。四条通りからお店に向かうまでの地下道には全長約100mの壁にスーパーマリオの世界が彩られており、気分が上がると評判です。
花札やトランプは今も販売していますか?
現在も販売しています。どちらも昔からあるスタンダードな柄に加え「マリオ花札」「マリオトランプ」「スプラトゥーントランプ」もあり好評を博しています。また、オリジナルのトランプや花札の注文もできます。
修理についてですが、保証書がない場合や保証期間が過ぎていても修理はできますか?
修理可能です。ただし、保証書の提示がない場合は保証期間中でも有償修理となります。
修理についてですが、海外仕様の製品は修理できますか?
海外仕様の製品は日本での修理は行っておりません。
Swichについてですが、本体をインターネットに接続しないとゲームソフトで遊べませんか?
ソフトには「パッケージ版」と「ダウンロード版」があり、パッケージ版はゲームカードを本体に差し込むことで、ネットに接続しなくても遊ぶことができます。ダウンロード版はソフトをダウンロードする際にネット接続が必要ですが、ソフトを起動する時に「いつもあそぶ本体」であれば接続は必要ありません。
Swichについてですが、「いつもあそぶ本体」とは何ですか?
Swichを複数台利用している場合に、ダウンロードソフトを優先して遊ぶことができる本体です。