羽生結弦
羽生結弦(はにゅう・ゆづる)さんは現在プロのフィギュアスケーターとして活躍されているアスリートです。選手時代、男子シングルのエースとしてオリンピック2連覇、世界選手権優勝2回、グランプリファイナル4連覇と数々の国際大会を制し、2018年には国民栄誉賞を受賞しました。ここではそんな羽生結弦さんのプロフィールを紹介しながら、その人物像に迫ります。
プロフィール
羽生結弦(はにゅう・ゆづる)さんはフィギュアスケート選手時代に数々の賞を受賞した、宮城県仙台市出身のプロのフィギュアスケーターです。2014年ソチオリンピックでフィギュア日本男子で初の金メダルを獲得。2018年平昌オリンピックでは、フィギュア男子66年ぶりのオリンピック2連覇。2018年7月、個人として史上最年少となる23歳での国民栄誉賞を受賞しました。
2022年、3大会目となった北京オリンピックの後、7月に競技会からの引退を表明してプロのスケーターに転向。その後はアイスショーをプロデュースしたり、東京ドームでの単独公演を開催。優雅で流れるようなスケーティングと創造性と芸術性に富んだその演技は日本のみならず世界中で絶大な人気を博し、まさにトップクラスのスターとして輝き続けています。
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プライベート
真面目で礼儀正しく謙虚な一方、筋金入りの負けず嫌いで知られる羽生結弦さんは、自ら「少年漫画の熱血キャラタイプ」と分析。プライベートでは家族思いで、中学校の校長先生を務めるお父様とスケートの練習を支えるお母様、アイススケートリンクの職員をされているお姉様がいらっしゃいます。名前は「弓の弦を結ぶように凜とした生き方をしてほしい」との願いからお父様が命名されたそう。なお、中国では名前の読み方から「柚子(ヨウヅ)」の愛称で親しまれています。
東北高校を経て早稲田大学人間科学部を卒業。2歳のころから気管支喘息の持病があり、15歳のときに、喘息の持病がありながらオリンピック金メダリストになった清水宏保さんに出会い、スケートを続けていくための助言を得ます。現在は食事方法を見直し身体作りを強化、様々な治療を続けることで改善されつつあります。尊敬するスケーターはエフゲニー・プルシェンコさん、ジョニー・ウィアーさん、荒川静香さん、ステファン・ランビエールさん、ハビエル・フェルナンデスさん、ディック・バトンさん。 また、小学生のときに野球をやりたいと思った時期があることから、ロサンゼルス・ドジャースで活躍する前田健太さんにも憧れているということです。
2023年8月4日、Twitter(X)にて結婚を発表されました。 SNSでは「結婚相手は誰?」と話題になっていますが、現時点ではお相手についての情報は出ていません。
選手としての特徴
4歳からスケートを始め、2008~2009シーズンの全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会優勝。2009~2010シーズンのISUジュニアグランプリファイナルと全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会、世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会でも優勝。2010~2011シーズンにシニアデビューし、ISUグランプリNHK杯国際フィギュアスケート競技大会4位、全日本フィギュアスケート選手権大会で4位。2011年3月11日、仙台市内のリンクで練習中に発生した東日本大震災で被災し、自宅と練習拠点を失いますが、日本各地のアイスショーに参加。2011~12シーズンにはISUグランプリロステレコムカップロシア大会で優勝。全日本フィギュアスケート選手権大会で3位、世界フィギュアスケート選手権大会へ出場を果たして銅メダルを獲得。
2012年春、カナダのトロントに練習と生活の拠点を移し、ブライアン・オーサーとトレイシー・ウィルソンに師事。2012年11月、ISUグランプリNHK杯国際フィギュアスケート競技大会でショートプログラム、フリースケーティングとも1位で優勝。2013~2014シーズンは、ISUグランプリスケートカナダ大会とISUグランプリトロフィーボンパールフランス大会で2位、福岡で開催されたISUグランプリファイナルでSPで世界歴代最高の99.84点、FSで世界歴代第2位の193.41点と、自己ベストを大幅に更新、世界歴代2位の総合293.25点という高得点を出して初制覇。2016年オータムクラシックショートプログラムにおいて世界初の4回転ループジャンプに成功。2018年、平昌オリンピック優勝。 2019年に4回転アクセルの練習に取り組み始め、2020年、男子史上初のスーパースラム(主要国際タイトル六冠)達成、2021年末の全日本フィギュアスケート選手権大会のオフィシャルトレーニングの公の場で4回転アクセルを披露。2022年、7月にプロ転向を表明しました。
演技前に必ず行う胸の前で十字を切るような動作は、ジャンプの回転軸と両肩を平行に保つ意識を確認するための自己流のおまじないで、実際には「士」の形を描いています。また、くまのプーさんが好きなことで有名で、演技後には観客席から花束とともに大量のプーさんのぬいぐるみが投げ入れられる事態が話題となり、何度もニュースで取り上げられました。プログラムには「ホワイト・レジェンド 」「悲愴 」「ロミオとジュリエット」「パリの散歩道」 「ノートルダム・ド・パリ」「花になれ 」「バラード第1番」「オペラ座の怪人」「The Final Time Traveler」「花は咲く 」「SEIMEI」「天と地のレクイエム」「Let's Go Crazy」「Hope&Legacy 」「Notte Stellata 「大河ドラマ天と地とオープニングテーマ」などがあります。
受賞歴
数々の賞を受賞している羽生結弦さん。スケート界のみならず、国民栄誉賞や母校早稲田大学からの賞など、多数の名誉ある賞を受けています。それでは2008年から現役選手時代までの功績を追ってみましょう。
2008年
全日本ジュニア選手権優勝
2009年
ジュニアGPファイナル優勝
2010年
世界ジュニア選手権優勝
2011年
四大陸選手権2位
2012年
世界選手権初出場銅メダル、NHK杯優勝 、全日本選手権優勝
2013年
GPファイナル優勝、フィンランディア杯優勝、第82回全日本フィギュアスケート選手権優勝
2014年
ソチオリンピック優勝 、世界選手権優勝 、紫綬褒章受章
2015年
世界選手権銀メダル 、スケートカナダオータムクラシック優勝、ISUグランプリシリーズ NHK杯優勝、ISUグランプリファイナル優勝、第84回全日本フィギュアスケート選手権優勝
2016年
世界フィギュアスケート選手権2位、スケートカナダオータムクラシック優勝、ISUグランプリシリーズ スケートカナダ 2位、ISUグランプリシリーズ NHK杯優勝、ISUグランプリファイナル優勝
2017年
四大陸フィギュアスケート選手権 2位、世界フィギュアスケート選手権優勝、オータムクラシック2位、ISUグランプリシリーズロステレコム 2位
2018年
平昌オリンピック優勝、ISU グランプリシリーズフィンランド大会優勝
、ISU グランプリシリーズロステレコム優勝、国民栄誉賞受賞2019年
世界フィギュアスケート選手権2位、ISUグランプリシリーズスケートカナダ優勝、ISUグランプリシリーズNHK杯優勝、ISUグランプリファイナル 2位、第88回全日本フィギュアスケート選手権2位
2020年
男子史上初のスーパースラム達成 、最優秀選手賞受賞、四大陸フィギュアスケート選手権優勝、第89回全日本フィギュアスケート選手権大会優勝、早稲田大学校友会稲魂賞および小野梓記念賞を受賞
2021年
世界フィギュアスケート選手権3位
まとめ
絶大な存在感を誇る稀代のフィギュアスケーターでありながら、アニメやゲームが好き、好きな食べ物は卵かけご飯やプリン、小さい時はウルトラマンが好きだったなど、お茶目な一面も持ち合わせている羽生結弦さん。そういった面が誰からも好かれる親しみやすさとなり、人気の源となっているのでしょう。
また、選手時代の「負けることは死ぬことと同じ」という発言には、心から感銘を受けました。日本を印象づけるような魂のこもった迫力のあるステージング、透明感溢れるその表情には、心底痺れますね。現在は、YouTube公式チャンネルでそのお姿を拝見することができます。これからのますますのご活躍をお祈りしています!