山本由伸 (Yoshinobu Yamamoto)
山本由伸(やまもと・よしのぶ)さんは現在、オリックス・バファローズに所属し、投手として活躍するプロ野球選手です。史上初の2年連続投手四冠に輝いた若きエースピッチャーとして広く一般に知られています。ここではそんな山本由伸さんのプロフィールを紹介しながら、その人物像に迫ります。
プロフィール
山本由伸(Yoshinobu Yamamoto)さんは岡山県出身のプロ野球選手です。現在、パ・リーグのオリックス・バファローズに所属しており、史上12人目となる投手4冠、投手として最も栄誉のある沢村賞、そしてパ・リーグMVPを獲得。オリンピックで活躍の他、2023年オフにはメジャーに挑戦するということで、日本のエースとして野球ファン以外の人にも名を知られている有名人です。
小学1年生で父親の影響で野球をスタート。中学までは地元の岡山で過ごしますが、高校生の時に野球環境を求めて宮崎にある都城高校に野球留学しました。高校1年生の秋から本格的に投手となり、2年生の時には最速151㎞の速球を投げて注目を集めます。甲子園出場の経験はないものの、プロが注目するピッチャーとして2016年にドラフト4位でオリックスに入団。
2019年に、最優秀防御率、2020年に最多奪三振、2021年から3年連続で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手4冠。沢村賞も3年連続で受賞し、パ・リーグMVPを獲得。東京オリンピックでは先発の柱として活躍し、金メダル獲得。2023年WBCでは侍ジャパンの世界一に貢献しました。
プライベート
元高校球児で地元の少年野球チーム「伊部パワフルズ」のコーチを務めていた父親の山本忠伸さん、母親の由美さん、そしてお姉さんの4人家族。由伸という名前はお母様の「由」、お父様の「伸」からとって、お祖母様が名付けたということです。
オリックスの頓宮裕真選手とは実家が隣同士で、同じ少年野球チームのチームメイト。巨人の戸郷翔征投手とは中学生時代からの知り合いです。お父様の影響で山本さんは小学生の時にパワフルズに入団、ポジションは強肩を活かすためにキャッチャーをやっていたということ。オリックス・バファローズで一緒の頓宮裕真選手とは、少年野球でもチームメイトという間柄でした。
好きな食べ物はイカ。2021年にはイカ好きを生かして「ヨシノブ思い出の味イカ焼き!」「ヨシノブのあげあげ↑↑イカ揚げ!!」などを選手プロデュースメニューとして販売しています。気になる女性関係ですが、歴代彼女と噂されているのは福田典子さん、BsGirlsのメンバー、栄養士の方、野崎萌香さん、本田望結さんの5人。実際に報道されたのは野崎萌香さんだけですが、今は破局している可能性が高く、現在彼女がいるという確実な情報はありません。ご結婚はまだまだのようですね。
選手としての特徴
ストレート、スライダー、スプリット、カーブ、チェンジアップ、シュート、カットボールといった多彩な変化球を投げ分け、なおかつ各球種の質が極めて高いのが山本投手の特徴です。ストレートの最速は155km/h。また、試合中のメンタルコントロール術を習得し、粘り強くなってさらに安定感が増してきています。その独特な投球フォームは「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる大リーグ機構(MLB)公認投球アナリストであるロブ・フリードマン氏に「世界で最もユニークなカーブボール」とインスタグラムで紹介されています。日本の野球キッズにもそのフォームは大人気となっており、マネする子供たちが続出しているということです。
活躍の軌跡
山本由伸さんは小学校1年生で野球を始め、中学校時代には硬式野球チームの東岡山ボーイズでピッチャーとセカンドを兼任し、全国大会に出場。高校は先輩の紹介で野球留学し、ピッチャーに専念。2年生の夏の宮崎県新人野球大会で151km/hを出し、決勝でノーヒットノーランを記録。「九州BIG4」として注目を浴びました。それではここで、そんな山本さんの過去のあゆみをご覧いただきましょう。
プロ入り前
入学したのは宮崎県の都城高等学校。最初の公式試合では三塁手として出場、1年生の秋から投手に転向する。高校2年生の夏の時点でストレートが151キロを計測。公式試合でノーヒットノーランや完全試合を達成。3年生の夏の大会には12球団のスカウトが視察に訪れる。2016年プロ野球ドラフト会議にて4巡目でオリックス・バファローズが指名。
2017年
ポテンシャルを高く評価したオリックスバファローズからドラフト4位で指名され、契約金4000万円、年俸500万円で入団。入団時の背番号は「43」。高卒ルーキーにして二軍で8試合33回2/3を投げて自責点1、防御率0.27という成績を叩き出し、8月20日の千葉ロッテマリーンズ戦で一軍デビュー、8月31日のロッテ戦でプロ初勝利。
2018年
キャンプは一軍に帯同するも開幕は二軍で迎える。4月下旬に一軍に昇格、中継ぎとして起用され、セットアッパーを務める。10代では史上初となるシーズン30ホールドポイントを達成。オールスターに初出場。
2019年
本格的に先発に転向。6月28日の埼玉西武ライオンズ戦でプロ初完封勝利。8月に左脇腹痛で戦線離脱したためタイトル獲得が危ぶまれたが、9月に復帰して最優秀防御率のタイトルを獲得した。シーズン閉幕後、第2回WBSCプレミア12の侍ジャパンに招集され、5試合に登板、優勝に貢献した。
2020年
コロナ禍により開幕は史上最も遅い6月19日。初登板は6月21日の東北楽天戦、この試合で勝ち投手となりその後も活躍を続け、31イニング連続無失点を記録。ホークスの千賀投手とともにリーグ最多奪三振のタイトルを獲得。年棒が1億円を突破。
2021年
初の開幕投手という大役を務め、球界を代表するエースへと成長。オリックス・バファローズの25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献し、最優秀選手賞(MVP)、ベストナイン賞(投手)、沢村栄治賞、三井ゴールデン・グラブ賞(投手)を受賞。タイトルは最優秀防御率投手賞、勝率第一位投手賞、最多勝利投手賞、最多三振奪取投手賞を獲得。
2022年
2年連続の開幕投手を務め、6月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成。また、2年連続で投手4冠を獲得、2年連続沢村賞・MVPの快挙を達成。
2023年
1月6日に第5回WBCの日本代表に選出されたことが発表される。9月9日のロッテ戦で、2リーグ制後では史上初、1リーグ時代を含めると82年ぶりの快挙となる2年連続ノーヒットノーランを達成。16勝6敗、防御率1.21という高成績をマークし、チームの2年連続のリーグ優勝に大きく貢献。また、投手タイトルを最多セーブ賞以外総なめにし、史上初の3年連続投手四冠を達成。2シーズン終了後にポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を行うことを表明。オリックスは日本シリーズ終了の直後に山本由伸選手の米大リーグ球団移籍を承認し、現在はメッツ、ジャイアンツ、ヤンキース、ドジャースと面談を行うことが明らかになっている。
まとめ
山本由伸さんはオリンピックで活躍したこともあり、野球ファン以外にも名を知られている日本を代表するエースピッチャーです。高校時代の目標は「プロ野球選手になること」。その想いを貫き通し、本人も仰っている通り、文字通りどの試合にも「全力投球」で臨んでおられます。また、チームメートやスタッフ、首脳陣に常に感謝の心を忘れない謙虚な一面も。そのいつも明るく礼儀正しい振る舞いは、本当に爽やかで素敵ですね。今後は日本球界を飛び越え、世界の頂点を目指すという高い志を抱いておられます。これからも夢を追いかけて、その才能を存分に生かして欲しいと思います!