イベント

ラッキーフェス（LuckyFes）

LuckyFes（ラッキーフェス）は茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開催される野外音楽フェスティバルです。LuckyFM茨城放送の主催で「音楽と食とアートの祭典」をテーマに掲げ、誰もがよく知る日本の有名アーティストが出演し子供から大人まで楽しめるイベントとなっています。本記事では、このラッキーフェスの魅力をWiki風に紹介しながら、行く前に知っておきたい情報や豆知識をわかりやすく解説します。

山本光代 著

最終更新日: 2025年09月02日19時42分

基本情報

ここではラッキーフェスの基本的な特徴を3つにまとめてご紹介します。これを押さえておけばフェス初心者でも安心！

多様なジャンルの音楽を提供し、世代を超えて楽しめる
これまでにない新しい全くフェスとして誕生し、初年度は準備期間が短かったにもかかわらず2万人もの来場者数を達成しました。3世代で楽しめるようなラインナップが好評を博したといえます。
地元茨城の食や国内外のアートも楽しめる
フードエリアでは地元茨城の食材を活用する名店がたくさん参加しており、地産地消を促進しています。また、会場中にはクリエーターによるアート作品も溢れ、音楽だけにとどまらない「テーマパーク型フェス」をコンセプトとしています。
来場者ファーストの安心安全なフェス
昨今の夏の気温は想像以上に厳しく、野外イベントでは特に対策が必要です。主催者、来場者ともベストな方法で観覧できるよう、熱中症対策には力を入れています。例えば飲食・休憩エリアはすべて木陰か覆いのある場所になっているなどの気配りがあります。

フェスについて

はじまりは突然でした。2000年から20年以上もひたちなか市で開催されてきた「ROCK IN FESTIVAL」が2022年より会場を千葉県に移転するとの一方的な発表をうけてしまいます。県民の落胆、茨城のフェス文化の喪失、イベントの経済的損失を考慮し、「茨城のフェス文化の灯を消すな！」を合言葉に茨城県で独自のフェスを開催することになりました。

県内唯一の放送局かつ以前までの主催者でもあったLuckyFM 茨城放送の取締役オーナーの呼びかけや茨城県出身の実業家、堀義人氏が総合プロデューサーになり、たった半年の準備期間で、2022年に第1回目のラッキーフェス開催を果たしました。短い準備期間にもかかわらず初年度は2万人、翌年は4万人、3年目には6万人もの観客動員数を誇っています。

フェスの歴史

2022年に誕生したばかりのラッキーフェス。歴史というにはまだまだ浅いものかもしれませんが、数年間の開催はいずれも成功を収め、立派に日本のフェス史上に歴史を刻んでいるといっても過言ではありません。それではラッキーフェスの歴史を振り返ってみましょう。

2022年: 立ち上げ、そして成功

ROCK IN FESTIVALの他県移転により、失意のもとたった半年間の準備で立ち上げ、開催にこぎつけます。そして2日間で約2万人の観客を動員し、大盛況のうちに幕を閉じました。地元からの来場者が多く手ごたえを感じたものの、赤字は約4億円ほどになり、主催者のひとりであるプロデューサーの堀氏が個人資産で負担しました。

2023年: 茨城のフェス文化を繋げ！

初回が赤字だったにもかかわらず2年目は敢えて規模を拡大します。起業のプロであるプロデューサーの堀氏は、観客動員を伸ばしさらに収益を得ることに注力し、ステージも一つ増設、開催日も1日増やし、アーティストの出演もさらに増え、フェスが認知されていきました。時代に合わせ観客によるステージ撮影・動画撮影もこの年から一部可能となりました。

2024年: さらなる飛躍

2024年はさらにステージが増え、参加アーティストは114組、観客動員数も約6万人に達しました。ここで初年度の約4億円の赤字はこの年で5000万ほどに縮小されます。また、auとタッグを組んで事前紹介コンテンツの制作や当日の生配信などスマートフォンからも楽しめるさまざまな動画コンテンツが提供されました。

2025年: 4年目もパワーアップ

2025年は「夏休み、アジア最大のテーマパーク型フェスへ」をテーマに掲げています。今回は開催日を7月から8月の三連休へ変更し、音楽情報メディアである「BARKS」との共催が発表されています。出演アーティストも第一弾の発表時から相川七瀬、米米CLUB、氣志團、HYDE、岸谷香、などレジェンドが勢揃いで今から盛り上がりが予想されます。

出演アーティスト

【ライブダイジェスト】FRUITS ZIPPER / 2025.08.09 Lucky Fes'25 📍国営ひたち海浜公園

ラッキーフェスの出演者はジャンルも世代も意図的にボーダーを設けておらず、同じ空の下で様々な人たちと共鳴しあえるステージとなるようなラインナップを提供しています。2025年の出演者も豪華アーティストの数々が並んでいますね！

8月9日（土）出演予定アーティスト一覧

相川七瀬／AMEFURASSHI／アンジュルム／＝LOVE／IS: SUE／m-flo／氣志團／CANDY TUNE／CUTIE STREET／s**t kingz／しなこ／湘南乃風／私立恵比寿中学／SWEET STEADY／スキマスイッチ／高嶺のなでしこ／つばきファクトリー／DXTEEN／Def Tech／NIKO NIKO TAN TAN／Novel Core／ハラミちゃん／日向坂46／Billyrrom／FRUITS ZIPPER／MYERA／MAZZEL／muque（O.A）葵乃まみ／室内型（小松咲耶×大林メディカル）／こはならむ／HAPPY CREATORS／Palette Parade／MAYA 他

8月10日（日）出演予定アーティスト一覧

ACIDMAN／Ashley／新しい学校のリーダーズ／ALI／石崎ひゅーい／打首獄門同好会／きゃりーぱみゅぱみゅ／Crossfaith／米米CLUB／コレサワ／Survive Said The Prophet／THE BACK HORN／The BONEZ／Chevon／Chilli Beans.／T.M.Revolution／TETORA／TOOBOE／冨岡愛／Dragon Ash／西川貴教／Novelbright／宮野真守／Mega Shinnosuke／『ユイカ』／礼賛／ROTTENGRAFFTY／Laura day romance

8月11日（月・祝）出演予定アーティスト一覧

Aile The Shota／AKASAKI／ASH DA HERO／詩羽／edhiii boi／オーイシマサヨシ／ORANGE RANGE／岸谷香／CLAN QUEEN／KREVA／郷ひろみ／KOMOREBI／JAEJOONG／-真天地開闢集団-ジグザグ／水曜日のカンパネラ／須田景凪／超学生／t-Ace／東京スカパラダイスオーケストラ／なとり／NEWS／HYDE／BUDDiiS／ポルカドットスティングレイ／MUCC／yama／RAISE A SUILEN／レトロリロン　

ステージと施設

ラッキーフェスのステージは４つのステージが設けられています。広大な国営ひたち海浜公園を存分に使い、音楽の祭典にふさわしくそれぞれに熱いパフォーマンスが繰り広げられます。ステージは特にメインがどこか、ということはなく若干の大きさの違いはあれどすべてがメイン、というコンセプトとなっています。

ステージ

ラッキーフェスの大きな魅力は「どのステージもメインステージ」というコンセプト。観たいアーティストや気分に合わせて、自由にステージを行き来できるのが楽しいポイントです。

レインボーステージ（Rainbow Stage）
一番大きなステージで、国内外のトップアーティストが集結！夜はライトアップも加わり、まさにフェスの中心的存在。圧倒的な迫力を体感できます。
ウイングステージ（Wing Stage）
レインボーステージに次ぐ広さで、ジャンルも幅広く楽しめるステージ。開放感があって、アーティストと観客の距離がぐっと縮まる一体感が魅力です。
ガーデンステージ（Garden Stage）
緑に囲まれた癒しの空間。アコースティックや落ち着いたバンド演奏が中心で、のんびり音楽を味わいたいときにぴったり。木陰でゆったり聴くのもおすすめです。
ヒルズステージ（Hills Stage）
小高い丘にあるステージで、見晴らし抜群！特に夕暮れ時は雰囲気が最高で、音楽と景色の両方を楽しめます。距離が近いぶん、アーティストとのつながりが強く感じられるようになっています。

フード

ラッキーフェスのもう一つの魅力、それが「フェス飯」！地元茨城の食べ物や名店をメインにバラエティ豊か！オシャレでヘルシーなメニュー、ボリューム満点のがっつり系まで、2025年も30店舗、そしてキッチンカー10店舗が並ぶ予定です。その一部をご紹介しましょう。

【肉・肉系丼もの】
「お肉の九門堂」の松阪牛入り牛ひき肉とコシヒカリ
「牛たん炭焼利久」の牛たん贅沢W丼
【魚介】
「青森食堂」の蛤出汁のホタテとろろ丼
「NECO’SKITCHEN」の名物ふっくらイカ焼き
【パン・バーガー】
「フラージュ・ヴェール」の雨情の里牛チーズバーガー
【麺】
「らぁ麺ふじ田」の特製塩ラーメン
「横濱ホルモン」の特製肉汁廻し焼きそば
【ワールドグルメ】
「Pizza Bakka」の最初からチーズ2倍マルゲリータ
「王府井」の焼き小籠包

グッズ

ラッキーフェスでは茨城創業の株式会社アダストリアのブランド「nico and…」（ニコアンド）が全面プロデュースしています。お洒落で機能的な衣類や定番のタオル、キャップ等2025年も全15種類ものグッズが販売予定！その一部をご紹介します。

プリントTEE：4,000円（税込）
茨城ロボッツコラボバスケユニホーム：4,000円（税込）
フードタオル：3,000円（税込）
ラバーバンド：500円（税込）

その他

ラッキーフェスは子供も思いっきり楽しめるよう小学生以下は無料です。また、キッズ向けのコンテンツも年々拡充され、子供フレンドリーなフェスとなっています。

キッズエリア
ベビーと一緒に来場した人にも安心して授乳やおむつ交換が出来るよう専用ブースが設置されています。
テントエリア
テント券の購入でこのテントエリアを使用することができます。家族連れ専用のエリアもあります。

チケット情報

ラッキーフェスのチケットはすべて電子チケットのみの発売になっています。1日券、2日通し券、3日通し券の設定があります。そして前売り券よりも若干割高ですが当日券の販売も会場メインゲートにて行っています。

👇 券種	✔️ 大人	🧑 中高生
各日入場券	13,500円（税込）	6,750円（税込）
2日通し券	24,000円（税込）	12,000円（税込）
3日通し券	35,000円（税込）	17,500円（税込）

LuckyFes当日チケット

金額：大人14,000円、中高生7,000円（税込）
販売開始時間：開場時間より（8時～）
販売場所：MAIN ENTRANCE（翼のゲート）

※当日は混雑も予想されますので、できるだけ各プレイガイドでの事前購入をおすすめします。以下のプレイガイドで購入可能です。

ローチケ
イープラス
チケットぴあ
楽天チケット
ラキチケ
アソビュー！

開催場所とアクセス

開場の国営ひたち海浜公園は、都心からも特急で90分ほどという便利な場所がうれしいですね。東京ディズニーランドの約7倍という広大な敷地ですので、もちろん駐車場も完備。スムーズに入場できるように公式サイト等で最新の情報を確認して下さい。

【会場】

国営ひたち海浜公園　（茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4）

ウェブサイト国営ひたち海浜公園

【電車での行き方】

会場最寄り駅は「JR常磐線・勝田駅」です。駅から会場までは有料のシャトルバスが朝から夕方まで随時運行します。勝田駅は上野駅から特急で約1時間20分です

【車での行き方】

北関東自動車道「ひたちなかIC」から約10分

駐車場はフェス専用区画になり、事前に駐車券の購入が必要になります。

当日は周辺道路の混雑が予想されるので、時間に余裕を持って行動を！

【シャトルバスについて】

JR勝田駅と会場（西口　翼のゲート）間でシャトルバスを有料運行しています。通常の所要時間は片道およそ15分～20分ですが、道路の混雑状況等により若干前後いたします。

（大人）片道450円　往復850円
（子供）片道100円　往復200円

※交通系ICカードは使用できませんのでご注意を

【アクセスバスツアーについて】

各駅から会場直結のアクセスバスツアーがあります。

（つくば駅発着ツアー）

kantetsu-bustour.com/lp/

（茨城空港発着ツアー）

kantetsu-bustour.com/lp/

お問合せ・SNS

フェス慣れしている人も、フェスの初心者もこのような大きなイベントとあればわからないことも出てくると思います。ラッキーフェスに関する疑問があるときは、公式サイトにあるお問い合わせフォームから問い合わせるのが一番確実です。また、前回と変更点がある場合もありますので、最新の情報を公式サイトやSNSでチェックしておくとよいでしょう。

公式サイト問い合わせフォーム

FaceBook

インスタグラム

X（旧Twitter）

TikTok

YouTube

公式LINE

スポンサー

フェスのような大規模なイベント開催と成功にはスポンサー企業や各所の協力が欠かせません。このラッキーフェスも多くのスポンサー企業がフェスを全力でバックアップしています。その企業、団体の一部をご紹介します。

株式会社AbemaTV
お馴染みの動画ストリーミングプラットフォーム。ラッキーフェスも開催当初より無料独占生配信や再放送をAbemaで行っています。
株式会社NTTドコモ
会場内で快適に過ごせる通信対策はもちろんのこと、チケット購入やフェス内で電子決済サービス「d払い」を使った際にポイントを還元するお得なキャンペーンも実施。
サントリー生ビール
フェスでの一杯は感動もひとしお！真夏のフェスに欠かせないドリンクは、アルコールの他にも様々なドリンクがたくさん提供されています。
株式会社アダストリア
「nico and…」などの人気ファッションブランドを運営する会社です。フェスのオフィシャルグッズを担当し、売り切れ続出のオシャレなグッズは後日再販もされたほど。

フェスの知っトク情報

ラッキーフェスをもっと楽しむためのお役立ち情報や攻略法をお届けします！

海外フレンズもウェルカム！

「アジア最大のテーマパーク型フェス」を目指すという明確なビジョンの元にラッキーフェスの出演者は日本以外にもアジアの主要国からブッキングされています。K-POPはもちろんのことタイのT-POP、台湾、ベトナム、さらにはモンゴルからも！そして海外からの参加者のために英語でも情報を発信し、海外のプレイガイドや旅行代理店とタイアップしています。さらにはダイニングも「アジアンダイニング」が登場、音楽とともに世界交流も楽しんでみましょう！

ラッキーフェス公式アプリを活用！

フレンズ（ラッキーフェスの来場者の総称）ならLuckyFes公式アプリのダウンロードは必須です！ラッキーフェス出演アーティストやタイムテーブル、最新ニュースなど、フェスに関するすべての情報が網羅されています。当日来場時の本人確認もアプリをダウンロードすることでスムーズに入場することができます。最新情報をプッシュ通知でいち早くお知らせしてくれるうれしい機能も。そしてフェス終了後はライブ映像やライブ写真でセットリストなどが掲載されたりと、アプリを駆使して開催前、当日、終了後と存分に楽しむことができます。

日本で開催されるその他の有名フェス

ラッキーフェスは、令和時代に始まった新しいフェスですが、日本では1970年代ごろより野外音楽フェスが登場し、日本の音楽イベントに彩を放ってきました。ここでは、数あるフェスの中からごく一部の有名なフェスをご紹介します。

スウィートラブシャワー（山梨県・山中湖）
音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」が主催する夏の定番大型野外フェスです。富士山を望む自然豊かなロケーションで、日本を代表するロックバンドやアーティストが集結します。
ウルトラジャパン（東京・台場）
日本最大級のエレクトロニック・ダンス・ミュージックフェスです。ダンスミュージックに特化していることが特徴。アクセスがよい台場開催ですので終演後も盛り上がることができます。
メトロック（東京・大阪）
毎年春に東京と大阪で開催される日本の大型野外ロックフェスティバルです。若者に人気のロックバンドやアーティストが多数出演し、青空の下で音楽を思いきり楽しめる都市型のフェスとして大人気です。

まとめ

日本の数ある野外音楽フェスの中でも、3世代で一緒に楽しめるフェスというのはこのラッキーフェスぐらいではないでしょうか。フェスは若い人のイベントだと思っていた世代も、このラッキーフェスのタイムテーブルを見れば知っている人気アーティストが多く出演していることに気づくはずです。お子さんやお孫さんと一緒に行きたくなるような安心・安全な、ステキな思い出づくりができそうな場所です。さらに、高校生や大学生が運営サポートに関わり、地域の人にとってのつながりの場にもなっています。真夏に最高の音楽文化体験をしてみませんか。