ライトコインとは?
ライトコインは仮想通貨の一つ。2011年にビットコインをベースに開発が進み、現在はビットコインの不得手な部分をカバーする存在として注目を集めています。特に取引の承認時間はビットコインの4分の1である2分半。スピードが速く、より安い手数料で決済できることを特長としています。
日本でライトコインを使うのは合法?
日本では2017年3月21日に仮想通貨に関する法律が閣議決定、同年4月1日に施行されています。この法律では仮想通貨の運用ルールが公に定められることになり、ライトコインもその一部として適応しています。
仮想通貨法ができたということは逆にいうと国に正式に認められたということでもあり、また同時に金融庁の監督下に置かれることになったことで、信頼性と安全性が高まりました。法律による規制があるので安心してサービスを利用することが可能です。
ライトコインを購入する方法
ライトコインを買うには、まず仮想通貨の販売所または取引所に口座を開設します。なおライトコインの購入単位は「LTC」で、読み方は「エル・ティー・シー」です。
購入の流れ
- ウォレットを手に入れる
- ライトコインを販売している取引所を探す
- お金を預けて取引をする
引き出しの流れ
- ライトコインをウォレットに引き出す
- ライトコインを受け入れている事業者を探す
- ウォレットから提供されたアドレスにライトコインを引き出す
ライトコインの公式ウォレットとは?
仮想通貨の管理手段の一つにウォレットに保存する方法がありますが、ライトコインには安全性の高い「ライトコインコア(Litecoin Core)」という公式ウォレットが用意されています。これはライトコインの開発者によりサービスされているもので、取引やアカウントの残高を確認することもできますし、暗号化されているので安心して利用することが可能です。
このウォレットはデスクトップウォレットの一種で、パソコンを立ち上げてライトコインコアのアプリを開いて使います。インターネットに接続されているウォレットと比べるとハッキングのリスクが低いので安全です。ダウンロードは公式サイトから行うことができます。
ハードウェアウォレットとは?
ハードウェアウォレットはウォレットのなかでも安全性の高い管理手段の一つです。インターネットに常時接続されていないのでハッキングされにくく、仮想通貨を長期的に安全に保有することができます。
ライトコインのウォレットの種類
ウォレットにはいくつか種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。どのウォレットを利用するのが自分に合っているのかをしっかり見極めて利用するようにしましょう。
ジャックス
ジャックス(JAXX)はカナダのDecentral社によって開発された仮想通貨ウォレットです。IOS、android、Google Chrome、Firefoxなど幅広いOSで扱えて、端末を複数台使用して同期させることもできます。操作性も優れており初心者でも扱いやすい設計なのですが、日本語に対応していないので使用したい人は英語に慣れていく必要があります。
ローフウォレット
ローフウォレット(LoafWallet)はスマホ用のモバイルウォレット。iOSとAndroid両方のOSで利用可能です。ライトコイン専用で日本語にも対応しており、データがスマホに保存されるので普通のオンラインウォレットよりも安全性が高いのがメリットです。スマホに何かあっても復元フレーズを書き留めておけば復元できますが、ウイルスには弱いという欠点もあります。
トレザー
トレザー(TREZOR)はハードウォレットの一種。ライトコイン以外にも数種類の仮想通貨に対応、オフラインで保管するためウイルスやハッキングにも強く、サイズも小さいうえに充電の必要がありません。ただしハードウォレット自体の価格が高く、破損や紛失するというリスクがあります。
レジャーナノS
レジャーナノS(Ledger Nano S)はリップル にも対応しているハードウェアウォレットです。ビックカメラなどの大手家電量販店でも取り扱っており、いろんなところで買えるので便利なのですが必ず正規店で購入するようにしましょう。安いからといってAmazonやフリマなどで買うとウィルスが仕組まれていたりすることがあるので注意が必要です。
エクソダス
エクソダス(EXODUS)はブロックチェーンの一部をダウンロードして管理するタイプのデスクトップウォレットです。ライトコインの他にもビットコイン、イーサリアムなどにも対応しています。一つのウォレットで多くの種類の仮想通貨を扱いたい方には向いていますが、パソコンでしか使うことができないことと、日本語対応していないことがデメリットとなります。
ライトアドレス
ライトアドレス(Liteaddress)はライトコインの取引に必要な秘密鍵とアドレスを紙媒体で保存できるぺーパーウォレットです。無料で利用でき、しかもハッキングなどのリスクがありません。ただし紙自体を紛失してしまうと悪用されたり復元できないなど損失に繋がりますので、厳重な保管が必要です。
ライトコインエレクトラム
Litecoin Electrum (ライトコインエレクトラム)はライトコインコアと同じデスクトップウォレットです。ブロックチェーンの一部をダウンロードして管理するタイプで、秘密鍵がオフラインで管理されるので安全性が高いのがメリット。ライトコインの他にもビットコインで利用できます。
入出金方法
入金(例:ビットフライヤーでの場合)
- ホーム画面左にある「入出金」をクリック
- 次の画面で「日本円」を選択
- 振込に利用する銀行を選択
- 支店と口座番号が表示されるので、その口座に日本円を入金
出金(例:ビットフライヤーでの場合)
- 入出金メニューの「日本円」から「出金」を選択
- 情報を記入して手続きをとる(事前に銀行口座情報の登録が必要)
送金可能な金額
例えばGMOコインだと、ライトコインの送付は最低0.1 LTC / 回、最高500 LTC / 日までとなっていますが、全額送付またはGMOコイン内の送付の場合は下限はありません。
ライトコインの取引時間
ライトコインはビットコインが抱えるトランザクションの承認時間が長いという課題やスケーラビリティ問題などを補助する目的で開発されましたので、取引処理はビットコインより速やかです。具体的にはビットコインのブロック生成時間が約10分に調整されているのに対しライトコインは約2.5分に調整されているので、4倍の速さで取引が可能となっています。
ライトコインの手数料
ライトコインの取引には売買手数料や入出金手数料などの各種手数料がかかります。どのような手数料があるかを見てみましょう。
売買手数料
ライトコインの売買時にかかる手数料です。金額は販売所や取引所によって異なりますので必ず確認しましょう。
入出金手数料
取引所に口座を作成し、日本円などの法定通貨を入金する際にかかるのが入金手数料です。出金手数料は取引所から日本円など法定通貨の出金時にかかる手数料です。
銀行振込の入金手数料
取引所の指定口座へ銀行振り込みで入金する場合は手数料は無料になることもありますが、振込手数料はユーザー負担となる場合があります。
送金手数料
取引所のユーザー間で送金する場合は送金手数料は無料になることも多いです。
日本円での出金手数料
取引所で日本円を出金する場合、出金手数料がかかることが多いです。
ライトコインはどこで使える?
オンラインショップでの支払い
ライトコイン決済に対応したオンラインストアでのショッピングで支払うことができます。
サービスのオンライン決済
オンラインゲームやオンラインカジノでの入出金に利用できます。
コインの購入
仮想通貨取引所でライトコインを売買することで利益を狙うことができます。
ギフトカードを購入する
アマゾンギフト券やLINEプリペイドカード、iTunesカード、WebMoney、DMMプリペイドカード、mobageモバコインカード、楽天ポイントギフトカード、ニンテンドープリペイドカードなどを購入することができます。
ライトコインを受け入れている企業
ライトコインはさまざまな衣料品・アクセサリー、ドメイン・ホスティング・その他のデジタルサービス、金や銀の購入、アパートやマンションの代金、カフェやレストランの支払いなどで利用できます。いろんな身近な企業で使えるようになり、ますます利用できる場所が増えてきています。
ペイパル(PayPal)は仮想通貨の売買サービスを正式に開始しています。今はアメリカのユーザーに限定していますが、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4銘柄で売買サービスを提供。ペイパルのアカウントから直接、仮想通貨を購入、 保有、売却できます。日本のペイパルで対応される日も近いでしょう。
また最近では仮想通貨決済アプリ「SPEDN」の対応通貨にライトコインが追加されています。「SPEDN」はアメリカのアマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットやサーティワンアイスクリームでお馴染みのバスキン・ロビンス、また大手コーヒーチェーンのスターバックスなどで利用可能。今後世界的に広がっていくものと予測されています。
代替の支払い方法
ビットコインキャッシュ
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash)は性能はビットコインと変わらないのですが、取引時間が大幅に短縮されていることから高速化された第2のビットコインといった立ち位置の仮想通貨です。
ビットコイン
ビットコイン(Bitcoin)は初めて世に出た仮想通貨です。ブロックチェーン技術による高い安全性を保持しています。人気や実績もトップで、法定通貨でいうならアメリカドルのような存在です。
リップル
リップル(Ripple)はアメリカのリップル社が開発し管理している仮想通貨です。ブロックチェーンを使用しておらず、バリデーターと呼ばれる承認者の多数決により取引データが処理されるコンセンサス・アルゴリズムで管理されています。銀行間の送金がはやく、安く済むのが特徴です。
ビットコネクト
ビットコネクト(BitConnect)は2016年11月に発行され、2017年1月には上場を果たしたプロジェクト。しかし2018年1月16日に取引所とレンディング機能の停止を発表、悪質なポンジスキームとされています。今後の動向に注目して、被害を受けないようにくれぐれもお気をつけください。
よくある質問
ライトコインからお金を引き出すにはどうすればいいですか?
預けている取引所またはウォレットからの引き出しとなります。できれば安心なウォレットに保管しておくようにしましょう。
他のライトコインアドレスに送金できるライトコインの最低金額は?
各取引所によって違いますが、例えばGMOコインだと最低0.1 LTC、全額送付またはGMOコイン内の送付の場合は下限はありません。
日本で支払い方法としてライトコインを使うのは合法ですか?
はい、合法です。ライトコインを含む仮想通貨の運用ルールが国によって定められており、金融庁の監督下に置かれています。
どんな人がライトコインを利用していますか?
誰でも簡単に行うことができますので、さまざまな職種の人が利用しています。取引未経験者でも口座を簡単に開いて利用を開始することが可能です。
ライトコインで何かを購入するにはどうすればいいですか?
ライトコインを決済方法に用いているショップやレストラン、サービス、オンラインストアなどで利用することができます。
ライトコインは何に使えますか?
不動産からショッピング、レストランでの支払いなど、様々なものを購入できます。投資をする人ももちろんいますよ。