二条城(Nijō Castle)
二条城(にじょうじょう)は、京都市中京区二条通にある日本のお城です。正式名称は元離宮二条城(もとりきゅうにじょうじょう)といい、徳川家康が征夷大将軍に任命された際には祝賀の儀が行われた場所でもあります。さらに、1867年には徳川幕府の終わりを告げる大政奉還が表明された場所でもあり、歴史の大きな転換点を見守ってきました。今回は、この二条城についてWiki風に紹介しながら、ユニークなエピソードを交えて詳しく解説していきます。

基本情報
二条城 は、寺社仏閣が多い京都では珍しくお城がメインの定番観光地です。歴史の授業で習う「大政奉還」(徳川慶喜が政権を朝廷に返上した政治的出来事)の舞台となった場所ということで、世界遺産にも選ばれています。二条城の見どころはなんと言っても城内をあちこち飾る豪華なしつらえ。そして特別名勝二の丸庭園、本丸庭園、清流園等では四季折々の風情を感じることが出来、昔も今も観光客が国内外より絶えません。二条城と並んで、東京にある浅草寺も同様に人気が高く、多くの観光客が訪れる主要な観光名所の一つです。
✔️ 名称 | 元離宮二条城(もとりきゅう にじょうじょう・Motorikyu Nijo-jo) |
|---|---|
📍 所在地 | 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 |
📅 創建 | 1603年(慶長8年) |
🌐 公式サイト |
特徴
二条城は1603年(慶長8年)、江戸幕府初代将軍徳川家康が、天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするため築城したものです。本丸を囲むように二の丸が配された、比較的単純な構造になっていることが二条城の特徴です。
いっさいの無駄を省いた建築構造で、主に3つのエリア「本丸」「二の丸御殿」、それを取り囲む四季折々の庭園から成り立っています。そして、二条城最大の見どころは、現存する本格的な城郭御殿としては国内唯一の建造物であり、国宝にも指定されている「二の丸御殿」です。
歴史

歴史 二条城
古都京都の文化財としてユネスコの世界遺産登録もされている、そんな歴史ある二条城の変遷を見ていきましょう。
江戸時代初頭から幕末まで
1601年(慶長6年)
徳川家康が西日本の諸大名に二条城の築城を課す。
1603年(慶長8年)
二条城完成。(現在の二の丸部分)家康初めて入城。
1611年(慶長16年)
家康が豊臣秀頼と会見。
1614年(慶長19年・元和元年)
城内で大阪冬の陣・夏の陣の軍議を開き、当城より出陣。
1624年(寛永元年)
3代将軍家光、城の拡張・殿舎の整備に着手。
1626年(寛永3年)
本丸・二の丸・天守閣完成。現在の規模となる。9月、後水尾天皇二条城行幸(5日間)。
1634年(寛永11年)
家光、30万人ともいわれる大軍を率いて入城。
1750年(寛延3年)
8月、雷火により五層の天守閣が消失。
1788年(天明8年)
1月、市中の大火により本丸御殿などが焼失。
- 1863年(文久3年)
- 14代将軍家茂入城。(3代将軍家光が入城して以来の入城)
1866年(慶応2年)
城内において慶喜15代目の将軍職を継ぐ。
1867年(慶応3年)
10月、二の丸御殿大広間に在京諸藩の重臣をあつめ、慶喜が大政奉還の意思を表明した。
近代の二条離宮

明治時代の二条城の写真
1868年(明治元年)
1月、城内に太政官代を置く。(現在の内閣にあたる)
1871年(明治4年)
二の丸御殿に府庁を置く。(のち一時陸軍省になる)
1884年(明治17年)
皇室の別邸、「二条離宮」となる。
1893年(明治26年)
京都御所の北東にあった桂宮御殿を本丸に移築し、本丸御殿とする。翌年完了。
1915年(大正4年)
大正天皇即位の大典が行られ大饗宴場を造営(現清流園の位置)。南門ができる。
1939年(昭和14年)
宮内省が二条離宮を京都市に下賜。
1940年(昭和15年)
2月11日恩賜元離宮二条城として一般公開をはじめる。
戦後の二条城、古都京都の文化財として

1952年(昭和27年)
文化財保護法の制定により、二の丸御殿6棟が国宝に、東大手門など22棟の建物が重要文化財に指定される。
1953年(昭和28年)
二の丸庭園が特別名勝に指定される。
1965年(昭和40年)
清流園造成。
1982年(昭和57年)
二の丸御殿の障壁画が重要文化財に指定される。
1994年(平成6年)
ユネスコ世界文化遺産に登録される。
2005年(平成17年)
築城400年記念 展示・収蔵館 開館。
2011年(平成23年)
二条城本格修理事業に着手。
2017年(平成29年)
10月2日、皇太子・同妃(現・天皇・皇后)が二条城を視察する。
二条城の御殿
二条城は敷地全体が国の史跡に指定されています。江戸時代から近現代までの建築や庭園が一気に観覧できるみどころいっぱいのお城です。それらをご紹介しましょう。
二の丸御殿

二の丸御殿
二条城の代表的な建造物である二の丸御殿は全6棟からなる建物となっています。江戸初期に完成したとされる住宅様式・書院造の代表例として日本建築史上重要な遺構であります。そして、二の丸御殿の廊下には特徴があるのをご存知でしょうか?人が歩くと鳥の鳴き声のような音が鳴ることがあります。それは「鶯(うぐいす)張り」と呼ばれており、目かすがい(天井板や鴨居を吊るすために用いる建築金物)と釘のこすれによって生じる現象なのです。
遠侍(とおざむらい)
来客者が最初に立ち入る部屋
式台(しきだい)
将軍への用件や献上物を取り次ぐ場所
大広間(おおひろま)
将軍と大名や公卿衆との公式の対面所
蘇鉄の間(そてつのま)
式台と黒書院をつなぐ、南北棟の渡廊下状の建物
黒書院(くろしょいん)
江戸時代の名称は「小広間」で、大広間に次ぐ公式の場
白書院(はくしょいん)
将軍の休息所、寝所や大奥の場
本丸御殿

本丸御殿
二条城の本丸御殿は二条城が皇室の離宮になった後、明治27年(1894)に、明治天皇の命によって京都御所の北にあった桂宮家の御殿の主要部を移築した建物です。明治から大正にかけては、皇太子時代の大正天皇(嘉仁皇太子)や昭和天皇(裕仁皇太子)の宿泊所として使用されました。特に大正天皇は約10回滞在し、新婚旅行でも宿泊。愛犬と一緒に庭園散策を楽しまれたというエピソードも残っています。なお、本丸御殿は2024年3月末に本格修理を完了し、美しくよみがえりました。
玄関(げんかん)
本丸御殿に訪れる人々を迎え入れる建物
御書院(ごしょいん)
一の間から三の間があり、主人と来訪者との公式な対面所として使用
御常御殿(おつねごてん)
主人が日常を過ごすための居室や寝室を備えた2階建の棟
御書院・四季の間(しきのま)
それぞれの障壁画に春夏秋冬の景物が描かれた4つの部屋
台所(だいどころ)及び雁の間(がんのま)
食事を準備した場所や家来や従者が使用した場所
二条城の文化財や施設

【二条城界隈の歴史】世界遺産 二条城には驚きの事実が⁉ 村瀬先生のぶらり歴史歩き 京都・二条城界隈前編
御殿の他にも二条城には見るべき、訪れる価値のある重要文化財が多々あります。その一例をご紹介しましょう。
東大手門(ひがしおおてもん)
二条城の正門、勇壮かつ重厚な門
唐門(からもん)
二の丸御殿の正門、豪華絢爛な極彩色の彫刻で飾られている
南門(みなみもん)
大正立礼の際、天皇の入城口として新たに作られた門
桃山門(ももやまもん)
北の鳴子門と対になっており、南を向いて本丸櫓門への通路を塞ぐ
南中仕切門(みなみなかしきりもん)
本丸西櫓門(焼失)への通路を塞ぐ、防御上重要な門
本丸櫓門(やぐらもん)
本丸西櫓門(焼失)とともに本丸を防御する重要な門
西南土蔵(せいなんどぞう)
穀物類の他、武器の収納もあったとされる蔵
東南隅櫓(とうなんすみやぐら)
見張り台であり武器庫でもあった、外堀の四隅の櫓(やぐら)
天守閣跡(てんしゅかくあと)
かつての天守閣は落雷により焼失、再建されず、この石垣のみが残る
和楽庵(わらくあん)
茶室を表千家の寄贈により増築した建物で、現在は来城者の休憩場所となっている
- 香雲亭(こううんてい)
旧角倉了以屋敷から移築された建物で、通常は内部非公開だが、夏や冬に期間限定で食事の提供を行うほか、結婚式の挙式場としても活用されている
二条城の庭園

の庭園 二条城
荘厳な御殿と美しいお庭が一度に楽しめるのはここ、二条城ならでは!今回は、そんな二条城にある3つの趣の異なる日本庭園をご紹介します。
二の丸庭園
別名「八陣の庭」。小堀遠州の代表作として挙げられることも多い桃山様式の池泉回遊式庭園(池とその周囲を巡る園路を中心に作庭されたもの)。
本丸庭園
日本庭園の様式ではなく、イギリス式庭園の様式を取り入れた芝生と植樹を中心とする明治時代を主に流行した和洋折衷の回遊式の庭園。
清流園
角倉家の屋敷跡から建築部材や庭石、樹木を譲り受け造られた和洋折衷の庭園。80年代にはチャールズ皇太子、ダイアナ元妃殿下も来城。
二条城障壁画・展示収蔵館

展示収蔵館 二条城
二条城の二の丸御殿には3,000面以上の障壁画が遺されており、うち1,016面が昭和57年に重要文化財指定を受けました。その原画を恒久的に保存するため、築城400年を記念し平成17(2005)年10月に展示収蔵館がオープンしました。年4回の入れ替えを行いながら公開されています。展示・収蔵館の内部は二の丸御殿の実際の配置そのままで障壁画を鑑賞することができるように工夫されており、また、収蔵庫の一部をガラス越しに見ることができるという画期的な設計で、歴史ある文化財の空気に浸ることができる場所となっています。
観覧モデルコース
二条城では、所要時間に応じて3つのモデルコースをご紹介しています。二条城観光をあますことなく有意義に行えるよう、ぜひ参考にしてみて下さい。
おすすめコース2時間
東大手門から唐門をくぐり、先にメインの二の丸御殿から見学します。これは全コース共通となっています。歩きに自信のある人ならその後に本丸庭園、本丸御殿、清流園と城内全体を存分に楽しめるコースです。

観覧モデルコース
早回りコース1時間
東大手門から唐門をくぐり、メインの二の丸御殿、二の丸庭園、清流園と城内の約半分を回るコースです。

早回りコース1時間
よくばりコース2時間30分
おすすめコース2時間に加え、梅林、桜の園が追加されたコースです。2月ごろの梅の時期や春の桜の時期にはおすすめです。

よくばりコース2時間30分
各種サービス
京都の象徴である二条城は、その魅力を存分に体験できるよう様々なサービスを提供しています。ここでは、ぜひ訪れたい素敵なカフェや周辺のランチ情報とあわせて情報をお届けいたしましょう。
有料公式ガイドツアー
日本語と英語で定時にガイドツアーを行っています。日本語は一人1500円、英語は一人2500円となっています。城の歴史、文化財、それらに関連した人物について公式ガイドが分かりやすく解説、そしてツアーでは、なんと!非公開エリアも案内してもらえます。
各種貸出
音声ガイド機の貸出(1台600円、日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語)、視覚に障害がある方のための触地図(無料)があります。又、砂利道の多い城内ですので、電動車椅子の無料貸し出しもあります。(予約不可、介添人要)
売店・カフェ

茶室「バラクアン」
城内の休憩所には二条城オリジナル商品をはじめ、様々なお土産品が売られている売店がありますので立ち寄り必須です。そして、歩き疲れた時にはちょっと一息、和洋折衷の美しい庭園にある茶室「和楽庵」で茶房前田が提供する抹茶セットや煎茶セットはいかがでしょうか。歴史を感じる由緒ある空間とともに癒しの時間になること間違いなしです。
二条城ランチ情報
二条城内にレストランはありませんが、周辺には和洋折衷、迷うほどたくさんのレストランがありますのでご心配なく。二条城駅前周辺から少し歩いて穴場まで、ぶらぶらと選んで歩く楽しみもあるかも!ここではランチができるお店を一部、ご紹介します。
「喫茶チロル」
TEL 075-821-3031 京都市中京区御池通大宮西入ル門前町539-3
二条城近くにある老舗喫茶店。フードメニューが充実しています。おすすめはカレー!
「すし善」
TEL 075-221-3848 京都市中京区三条通新町東入ル衣棚町41-2
二条城から徒歩圏内。名物のちらし寿司が絶品!外国人観光客にも人気です。
「タヴェルナ・イル・ヴィアーレ」
075-812-0601TEL 京都府京都市中京区千本通御池下ル西ノ京職司町25-16
二条城駅目の前にあるイタリアン。パスタセットのランチはコスパ良しでおすすめ!
拝観時間
二条城の拝観時間は以下の通りです。貴重な歴史的文化財の維持・管理のため休城日、各御殿の休止日が年に何度かありますので、公式ホームページ等でご確認下さい。
開城時間
午前8時45分~午後4時(閉城午後5時)
二の丸御殿観覧受付時間
午前8時45分~午後4時10分
本丸御殿観覧受付時間
午前9時30分~午後4時
※本丸御殿の観覧は事前予約制です。観覧御希望の方は、事前予約・時間指定のWEBチケットを購入してください。(後述)
- 休城日
- 年末 12月29日~31日
二の丸御殿観覧休止日
毎年1月・7月・8月・12月の毎週火曜日※、12月26日~28日、1月1日~
※当該日が休日の場合は二の丸御殿を観覧できますが、その翌日は休止されます。
本丸御殿観覧休止日
毎月第3月曜日※及びその翌日※、12月26日~28日、1月1日~3日
※当該日が休日の場合は、本丸御殿は観覧できます。
アクセス方法

アクセス方法
二条城へのアクセスは電車やバスの利用が一番便利です。駐車場もありますが、周辺道路は常に混雑していますので公共交通機関を使用しての訪問をおすすめします。
電車の場合
地下鉄東西線「二条城駅前」下車徒歩約5分
JR嵯峨野線「二条駅」徒歩約17分
電車とバスの場合
JR京都駅から市バス9・50号系統で約16分「二条城前」下車徒歩すぐ
阪急四条烏丸から市バス12号系統で約9分「二条城前」下車徒歩すぐ
車の場合
名神高速道路 京都南ICもしくは京都東ICから約30分
チケット

チケット
二条城の拝観にはチケットが必要です。WEBチケット・二条城券売所等で購入できます。事前にWEBチケットを購入すると当日はスムーズに入城することができますので、可能であれば事前購入を推奨します。
✔️ 一般(一般団体) | 🧑 中高生 | 👇 小学生 | |
|---|---|---|---|
入場券 | 800円 (700円) | 400円 | 300円 |
入城券+二の丸御殿観覧券 | 1,300円 (1,100円) | 400円 | 300円 |
本丸御殿観覧券 【要事前予約】 (入城券は別途必要) | 1000円 | 300円 | 200円 |
展示収蔵館観覧券 (入城券は別途必要) | 100円 | ||
その他京都市民年間パスポートや、入城料の割引や免除対象者の設定があります。詳しくは公式ホームページにてご確認下さい。
二条城のとっておき情報

のとっておき情報 二条城
二条城に関するとっておきの情報をご紹介します。
非公開の場所で優雅なモーニング⁉︎
世界遺産・二条城で宮廷文化や徳川家ゆかりのメニューを本来は非公開の場所でいただけるという、知る人ぞ知る人気企画があるのをご存知でしょうか?桜や紅葉の時期以外にも二条城の魅力を満喫できるようにと完全予約制で夏の朝食と冬のランチがふるまわれます。会場は京都の豪商・角倉了以の邸宅を移築した茶室「香雲亭」(こううんてい・通常非公開)目の前には緑あふれる和洋折衷の庭園「清流園」が広がっています。
特別朝食のメニューは「京のゆば粥御膳」自家製のくみ上げ湯葉で人気の京料理「いそべ」が毎年手掛けています。例年7月~9月にかけて実施され、各日40組限定の完全予約制です。予約方法は京料理「いそべ」への電話予約のみとなっています。全国からのリピーター率が高く、過去のアンケートでは「美しい庭を鑑賞できてよかった」「朝から落ち着いたよい気分になれた」と特別空間を喜ぶ声が多いとのこと。なかなかツウなお城の楽しみ方です、興味ある人はぜひ!
夜の二条城で、幻想的なアート体験⁉︎
世界遺産・二条城では、春・夏・秋の特定期間に、夜間限定のイベント「NAKED meets 二条城」が開催されます。唐門や二の丸御殿の前庭、清流園などを舞台に、プロジェクションマッピングや光のインスタレーションが繰り広げられ、歴史的建造物が幻想的なアート空間に変貌。桜のライトアップや夏の涼をテーマにした演出、秋の紅葉と光の演出など、季節ごとに異なるテーマが楽しめるのも魅力です。
来場者は光と音に包まれながら非日常の世界を体感。縁日風の屋台が並ぶ「夏の夕涼み」や紅葉ライトアップとともに秋の味覚も味わえる「秋の豊穣祭」など、まるで時代を越えた夜のお祭りのような雰囲気が広がります。イベントはチケット事前予約制で、特に休日はすぐに売り切れてしまう人気ぶり。昼とはまったく異なる表情を見せる二条城で、ぜひ一味違う京都の夜を体験してみてはいかがでしょうか?
日本にある他の有名なお城や寺院

にある他の有名なお城や寺院
お城や寺院を巡る旅は、日本の歴史や文化をより深く味わえる絶好のチャンス!ここでは、訪れる価値のある名所をピックアップしました。
姫路城(兵庫県姫路市)
白姫路城く優美な姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれる、日本を代表する名城のひとつ。国宝にも指定されている五重七階の大天守閣はまさに圧巻です。戦国時代の面影を色濃く残しながらも、保存状態が非常によく、天守や櫓(やぐら)、石垣、塀などが当時の姿をとどめています。1993年には日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録され、国内外から観光客が訪れる人気スポットとなっています。
金閣寺(京都市北区)
池のほとりにたたずむ、金色に輝く美しいお寺。正式名称は「鹿苑寺(ろくおんじ)」ですが、きらびやかな「舎利殿(しゃりでん)」が象徴的であることから「金閣寺」と呼ばれています。室町幕府三代将軍・足利義満が建てた別荘を前身とし、当時の美意識を色濃く残す名建築。池に映る金閣の姿はまさに絶景で、四季折々に異なる趣を見せてくれます。
清水寺(京都市東山区)
約清水寺1200年の歴史を持つ、京都を代表するお寺。「清水の舞台から飛び降りる」で有名な本堂は、高さ13メートルの崖の上に建てられた大迫力の建築です。境内には、縁結びで知られる地主神社や、願い事が叶うといわれる音羽の滝など、数多くのパワースポットが点在。春の桜、夏の青もみじ、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の自然に包まれる風景も見どころです。国内外から多くの参拝客が訪れ、観光と信仰の両面で親しまれています。
まとめ
日本の歴史のさまざまな移り変わりを見守ってきた二条城。徳川家の栄枯盛衰を今に伝える貴重な歴史遺産です。京都を代表する一度は訪れてみたい人気観光地であり、昔も今も修学旅行の定番スポットとして多くの人々に親しまれています。広大な敷地をゆっくりと巡りながら、先人たちの足跡に思いを馳せ、時代の流れを肌で感じてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
二条城ってどんなお城ですか?
江戸幕府初代将軍徳川家康が、天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするために建てたお城です。1994年にはユネスコ世界遺産に登録されています。
二条城周辺に駐車場はありますか?
有料ですが、場内に来場者専用駐車場があります。
二条城は誰が建てましたか?
江戸幕府初代将軍、徳川家康です。
二条城は車椅子での入城はできますか?
入城可能です。但し、一部スロープがなく迂回が必要な場所があります。貸出予約はできませんが、車椅子の無料貸し出しも行っています。
二条城はペットと一緒に入城できますか?
ペットと一緒の入場はできません(盲導犬等の介助犬を除く)。
二条城に城内ガイドはありますか?
二条城公式ガイドによるツアー(日本語・英語、約60分間)があります。1人につき日本語ガイドツアーは1,500円、英語ガイドツアーは2,500円です。






