石丸伸二
石丸伸二(いしまる・しんじ)さんは広島県安芸高田市の元・市長で2024年夏の東京都知事選立候補者でした。落選したものの次点という結果で数々の話題をさらった元・政治家。ここではそんな石丸伸二さんのプロフィールを紹介しながら、その人物像に迫ります。
プロフィール
石丸伸二(Shinji Ishimru)さんは広島県安芸高田市出身、1982年生まれ。京都大学経済学部卒業後に三菱UFJ銀行へ入行。2014年、為替アナリストとしてニューヨークへ初代駐在員として4年半赴任します。2020年、広島県安芸高田市前市長の辞職に伴い出馬を決意。銀行を退職して地元に戻り、立候補を表明します。結果は対抗馬の前副市長に差をつけて当選、同年8月から2024年6月まで第4代安芸高田市長を務めました。
2024年、任期満了に伴う市長選挙に不出馬を表明し、7月に行われる東京都知事選への立候補を表明しました。若年層や無党派層へのSNSを通じた訴えかけで強烈な印象を示したものの、結果は現職の小池ゆり子さんが当選。しかし有力候補だった蓮舫さんを上回る得票率2位で次点となり、その後のメディア出演ではコメンテーターらと丁々発止のやりとりが話題になりました。
主な経歴
石丸伸二さんの高校以降の主な経歴をまとめてみました。
2001年
広島県立祇園北高校を卒業。(2学年下には女優の綾瀬はるかも一時在籍していた)
2006年
京都大学経済学部卒業。三菱東京UFJ銀行に入行、姫路支店に所属。
2014年
三菱東京UFJ銀行子会社、MUFGユニオンバンク初代ニューヨーク駐在員として4年半赴任。為替アナリストとしてアメリカ大陸の主要9か国25都市で活動。
2020年
三菱東京UFJ銀行を退職。安芸高田市長選挙に無所属・政党推薦なしで立候補、当選。第4代安芸高田市長に就任。
2024年
安芸高田市長を辞任、東京都知事選挙に出馬。東京都知事選挙落選、次点に終わる。
プライベート
市長時代はSNSを駆使して開かれた議会を展開し、議会との厳しい応戦やロジカルな議論が世間の関心を呼んだ石丸伸二さん。市議の居眠りを指摘し「恥を知れ、恥を!」と発したセリフが全国メディアで取り上げられ、すぐさま安芸高田市と彼の名を有名にしました。そんな彼は幼少期は少し大人びた少年だったと自身も話しています。家族は父、母、兄、妹、実家は農家であまり裕福な家庭ではなかったとのこと。そのため高校も大学も経済的な理由で公立や国立へ、理系に進んで医師になりたかったものの医学部進学には経済的余裕がなく断念しました。
趣味は多岐にわたり、トライアスロン、キャンプ、マンガ本集めやジャグリング。所有している資格は唎酒師、剛柔流空手道初段。ジャグリングの腕は大学時代に大道芸サークルに所属していた時に磨き、その時の経験が舞台慣れや逆境に立ち向かう土台となっていると語っています。漫画がないと生きていけないというぐらいの漫画好きで、これまでに読んだ漫画は2万冊を超えるほど。好きな作品は「三国志」を新解釈で描いた「蒼天航路」。トライアスロンも平日は朝のランニングを30分程度し、休日は自転車や水泳の練習でトレーニングに励みながら数々のレースにも出場しています。
気になる配偶者、彼女の存在ですが、現在独身で婚姻歴はなし。大学時代は男子学生しかいないサークルに没頭し、交際歴はなく硬派で奥手な学生だったそう。今もニガ手なのは女性との会話だそうで、理由は理論的な話し合いがあまり出来ず正論が通じないから、とのことです。安芸高田市長選挙の出馬前には交際していた女性がいたようですが、当選後は彼女を連れてくることはなく、それぞれの多忙により別れてしまったと語っています。市長当選後は周りから婚活をすすめられるも聞き流し、市が行ってきた婚活事業も「結婚奨励は必ずしも少子化対策にはならず多様性の流れに逆行している」として打ち切りました。現在はお付き合いされている方の情報は特にありません。
掲げていた基本政策
都知事選では「政治再建」「都市開発」「産業創出」の3つを柱とし、日本全体の課題である「人口減少」を大前提として社会を構築していくために明確な政策を掲げました。市政においては銀行員時代に培った実務能力と経済感覚は財政を効率化し、黒字化を成功させています。
政治について
SNSやYoutubeを活用し、情報公開を徹底し政治の見える化・分かる化を進める。又、バラマキ事業を廃止し利権政治からの脱却を図る。
都市について
災害リスクへの対応を強化する。復旧・復興に対する財政的な準備で大都市東京の壊滅的破壊を防ぎ、持続可能な都市計画を構築する。
産業について
学校教育の充実、投資により将来の成長を他46都道府県と連携し強化する。インバウンドも円滑に取り込み、世界に通じるコンテンツ産業を育成する。
関連サイト
まとめ
議会での「劇場型」論争で注目を集めた石丸伸二さん。そのカリスマ的な手腕で政治の舞台を鮮烈に演出し、多くの人々の関心を引きつけました。特に、SNSを巧みに駆使することで、これまで政治に関心を持たなかった若年層にもその影響を広げることに成功。都知事選後も各種メディアへの出演やトークライブの開催など、多忙なスケジュールをこなしながら、常に話題の中心となっています。さらに、最近では国政への進出の可能性をほのめかし、その発言や行動にますます注目が集まるように!今後の動向から、ひとときも目が離せません。