ライジング・サン・ロック・フェスティバル(RISING SUN ROCK FESTIVAL)
ライジング・サン・ロック・フェスティバルは、毎年夏に北海道石狩市の石狩湾新港で開催される、国内最大級の野外オールナイトロックフェスティバルです。土曜日の夜から日曜日の朝日が昇るまでの2日間にわたって行われるこのイベントは、その名の通り「ライジング・サン」(英語で「昇る太陽」という意味)を象徴しています。ここではそんなロックフェスについてWiki風に紹介しながら、さらに知っておくと役に立つ情報を交えて詳しく解説していきます。
イベント情報
ライジング・サン・ロック・フェスティバル(RISING SUN ROCK FESTIVAL、略称RSR)は四半世紀にわたり続く、日本三大ロックフェス(フジロック、サマーソニック、ロックインジャパン)に次いで日本を代表するフェスです。北海道内のみならず日本各地から毎年多くの人が訪れます。初回開催時は約2万7000人であった総来場者数も今や6万8000人にも及び、出演アーティストも15組ほどから76組(2024年時)になりました。
ライジングサンフェスは、まず石狩の広大な土地の草刈りからスタート。そこに電気を通し、水を引き、資材を運び込んでステージを設営し、特別な街を作り上げていきます。このように、一年のうちわずか2日間だけ存在するこの空間は、まさに好奇心に満ちた小さな都市と言っても過言ではありません。会場の特徴の一つは、訪れた人々がその場にテントを張って一夜を過ごせること。また、北海道ならではの豊かなグルメも楽しめるため、音楽だけでなく食事もフェスの大きな魅力となっています。アーティストの演奏を楽しむことに加え、多くの体験ができるライジングサンフェスは、他に類を見ない特別なイベントだと言えるでしょう。
概要
イベント名 | ライジング・サン・ロック・フェスティバル(RISING SUN ROCK FESTIVAL) |
---|---|
開催地 | 北海道石狩市新港中央 樽川埠頭横 |
期間 | 毎年8月中旬 |
主催 | WESS |
公式サイト |
アースケアとは
2000年からスタートしたライジング・サン・ロック・フェスでの環境対策活動です。約200名のボランティアスタッフが、入場ゲートやリサイクルボックスにて分別のサポートをしています。野外ロックフェスの基本である「Do It Yourself〜自分のことは自分で〜」の精神をモットーに野外で気持ちよく音楽を聞いていられるよう、ごみの分別を始めとして様々な活動に取り組んでいます。分別方法はフェス史上最強の13種類にも及び、観客、スタッフ一丸となってきれいな会場づくりのために努力してきました。他にも未活用の木材を利用した薪割り体験や、フェスで出た生ごみの一部をリサイクルして作った肥料を使って収穫したじゃがいもの試食など、興味深いイベントもあり年々パワーアップされています。
歴史
記念すべき第1回目は1999年、何もない石狩の大地に建てられた、たった一つだけのステージだけで行われました。参加アーティストは15組、入場者数は26500人でした。25年後にはそれらも3倍近くになるとは予想もつかなかったでしょう。2000年以降はステージも複数に増え、会場も近隣に拡大し規模も広がってきました。
2007年には初めて入場券がソールドアウトに。デビュー35周年を迎えた矢沢永吉さんが初出演を果たしたことも話題になりました。2011年は東日本大震災により日本中が悲しみに包まれたもののフェスは開催され、音楽の力で皆が元気になります。以降は解散後に再結成されたバンドやこのフェスのために再結成された出演も数々ありました(2012年・プリンセス プリンセス、2015年・レベッカ、聖飢魔Ⅱなど)
2019年には台風接近の影響により、初日のみ開催以来初めての中止となってしまいます。そして2020年、2021年は新型コロナウィルス感染拡大の影響により2年連続で開催を断念せざるを得ませんでした。しかしオフィシャルYouTubeにて過去の映像配信や新たにトークコーナーの制作、配信などでフェスへの情熱は絶やさず、再開を望み努力をしてきました。
そしてついに2022年に3年ぶりにフェスは復活。感染対策をしながらいつものフェスを開催することができました。中止時に出演予定(2019年台風の中止時も)であったアーティストたちはリベンジ出演が叶った人もいました。25年の間に会場内外のインフラも整備され、無料Wi-Fiの精度も近年はあがり、スムーズな運営のためにテントサイトやキャンプエリアの区画の変更も都度行ってきました。
消費税の増税や、昨今の物価の高騰によりチケット代も以前より値上がりしていきましたが、それにもかかわらず入場者数は年々記録を更新しています。それほど北海道に、そしてこの国の夏にはなくてはならない一大音楽フェスの地位を築いたのが、このラインジングサン・ロックフェスティバルなのです。
アーティスト
1999年の初回開催以来、出演するアーティストは新進気鋭の若手から常連、ベテラン、そしてレジェンドまで幅広く揃っています。地元北海道ゆかりの大物アーティストである松山千春さんや大黒摩季さんの出演実績もあり、その他のレジェンドには矢沢永吉さん、山下達郎さん、さらに北海道出身の安全地帯が名を連ねています。バンド関係では、最多出演を誇る東京スカパラダイスオーケストラや、地元出身の怒髪天も常連組として知られています。近年の目玉アーティストとしては、King Gnu、YOASOBI、藤井風さん、菅田将暉さんなどが挙げられ、彼らのように普段はコンサートチケットが取りにくいアーティストたちの参加が増加しています。
ライジングサンロックフェス2024年の出演アーティストは以下の通り。
- UVERworld
- sumika
- RSR2024×怒髪天結成40周年スペシャル 〜仲間(ひと)のふんどし祭り〜
- Vaundy
- 平井 大
- indigo la End
- クリープハイプ
- Saucy Dog
- スピッツ
- 東京スカパラダイスオーケストラ
- 04 Limited Sazabys
- My Hair is Bad
- LiSA
- syrup16g
- DISH//
- ハルカミライ
- BAND-MAID
- ハンブレッダーズ
- WurtS
- 木村カエラ
- KOTORI
- SIX LOUNGE
- SHANK
- 菅田将暉
- XIIX
- THE BACK HORN
- HEY-SMITH
- Awich
- 羊文学
- フジファブリック
- RIZE
- Lucky Kilimanjaro
- 緑黄色社会
- 打首獄門同好会
- 9mm Parabellum Bullet
- Kroi
- ゴスペラーズ
- the pillows
- フレデリック
- WEEKEND LOVERS 2024 "with You"
- 折坂悠太(band)
- 奇妙礼太郎BAND
- never young beach
- 森山直太朗
- 離婚伝説
- ROTH BART BARON
- 泉谷しげる
- 奥田民生(弾き語り)
- 小山田壮平(band set)
- ZION
- スガ シカオ with FUYU
- Hedigan's
- みゆな
- ReN
- a flood of circle
- ALI
- KID FRESINO
- w.o.d.
- tonun
- THA BLUE HERB
- moon drop
- <RISING★STAR>Hwyl
- ammo
- Omoinotake
- Cody・Lee(李)
- SHE'S
- -真天地開闢集団-ジグザグ
- ズーカラデル
- Bialystocks
- ヒトリエ
- Billyrrom
- Furui Riho
- YONA YONA WEEKENDERS
- Laura day romance
- <RISING★STAR>Arata
チケット関連
入場券
チケットの種類 | 料金 |
---|---|
通し入場券 | 29,000円 |
16日券 | 14,000円 |
17日券 | 19,000円 |
HEAVENʼSテントサイト付通し⼊場券 | 36,000円 |
HAPPINESSテントサイト付通し⼊場券 | 36,000円 |
FORESTテントサイト付通し⼊場券 | 36,000円 |
オートキャンプ付通し⼊場券 | 46,000円 |
駐車券
チケットの種類 | 料金 |
---|---|
HEAVENʼS駐車券 | 8,000円 |
FOREST駐車券 | 8,000円 |
注釈付HEAVENʼS駐車券 | 6,000円 |
注釈付会場外駐車場 | 6,000円 |
アクセス方法
シャトルバスの場合
人数把握の為、いずれも事前購入要。
札幌市営地下鉄南北線麻生(あざぶ)駅⇔RSR会場間のシャトルバス
<料金>大人(中学生以上)片道1200円、小学生 片道600円、未就学児 無料
JR札幌駅⇔RSR会場間のJTBアクセスバス
<料金>片道1900円 未就学児無料
RSR会場⇒JR札幌駅間のミッドナイトバス(終演後24:40から運行)
<料金>2400円
車の場合
道央自動車道で「札幌北」IC下車後約40分、又は「新川」IC下車後約25分。
公式の会場内駐車場有り。事前に駐車券の購入要。無料駐車場、民間駐車場はなし。
バイク等2輪車の場合
駐車場内に無料駐輪場有り。駐車券は不要。
タクシーの場合
札幌駅、麻生駅、手稲駅よりタクシー有り。料金の目安は約4000円〜8000円。
問い合わせ
ライジングサンロックフェスに関する問い合わせ先のリンクをまとめました。
チケット・入場について:https://tayori.com/f/rsrfes-ticket/
キャンプについて:https://tayori.com/f/rsrfes-autocamp/
アクセスについて:https://tayori.com/f/rsrfes-access/
協賛・出店について:https://tayori.com/f/rsrfes-business/
テントについて:https://tayori.com/f/rsrfes-tentsite/
駐車場について:https://tayori.com/f/rsrfes-parking/
会場内サービスについて:https://tayori.com/f/rsrfes-service/
その他の質問:https://tayori.com/f/rsrfes-others/
公式サポーター
フェスの開催と成功には協賛企業や各所の協力が不可欠です。このライジングサンフェスも多くの協賛により成り立っています。その企業、団体の一部をご紹介します。
ポカリスエット
ポカリスエットはフェスを応援して22年!熱中症対策として毎年ポカリスエットを会場内3か所で販売しています。
タワーレコード
ブースではフェス出演アーティストの音楽ソフトやオリジナルグッズを販売しています。立ち寄ってみる価値あり!
コールマン
キャンプ用品の販売やキャンパーのサポートとして相談ごとも引き受けます。フェスとともに快適なキャンプ生活を送るために欠かせない、心強い味方!
ローソン
会場内にコンビニエンスストア「ローソン」がオープン。ローソンといえば定番の「からあげクン」はもちろん、飲み物など各種商品を取り揃えています。
ISHIYA
「白い恋人」でお馴染みの石屋製菓は、フェスのロゴ入り白い恋人をトッピングしたソフトクリームを提供。北海道の企業ならではの演出です。
FM NORTH WAVE
札幌市のFMラジオ局FM NORTH WAVEではフェスの情報をいち早く伝える「RISING SUN ROCK」を開催に先駆けて毎週放送!フェスを盛り上げていきます。
フェスに関する知っ得情報
服装や持ち物はいくら準備しても過ぎることはなし!
オールナイト開催ということで、周到な準備をしておくと気持ちよく楽しいフェス参戦となるでしょう。雨具の用意はもちろんですが、長靴や靴カバー、靴下の替えも役に立ちます。なぜならフェス会場は雨が降るとぬかるんでぐちゃぐちゃになることも多いからです。そして8月とはいえ北海道の気候ですから防寒具も必要です。朝晩は冷え込み、ダウンジャケットのような分厚い上着の用意も大げさではありません。テント席なら靴も歩き回る用、テントでくつろぐ用、と2足以上あると良いでしょう。そして日が暮れるとテント付近は暗くなるので、懐中電灯やランタンが一つあると便利です。
様々なサービスも充実!安全安心のフェス
スマホの充電コーナーや無料Wi-Fiはもちろん、その他にも参加者に向けたきめ細かなサービスが提供されています。荷物については、自宅から会場への配送はヤマト宅急便が対応しており、会場から自宅への発送にも(サービスチケットの事前購入が必要)対応。また、会場内での手荷物一時預かりサービスもあり、とても便利です。さらに、汗をかいたり雨で濡れたりした時のために、会場内にはシャワールームが用意されています(こちらもチケットの事前購入が必要)。近隣の入浴施設と提携した「入浴券付き往復バス」チケットの販売もあるので、利用を考えている方は早めの購入をおすすめします。その他、授乳室やおむつ交換ができるベビーベッド、車椅子専用エリアもライブ会場に設置されており、すべての人が楽しめるフェスとなっています。
日本で開催される他のフェス
日本の音楽フェスの最初は、1960年代に人気を博していたフォークソングの野外ライブでした。その後全国各地でロックを中心とした大規模なフェスが開催されるようになり今に至ります。その主なフェスをご紹介します。
フジロックフェスティバル(新潟県苗場スキー場)
音楽フェスのパイオニアともいわれ、海外の有名アーティストも出演します。
サマーソニック(東京・幕張メッセ、大阪・舞洲)
都市型音楽フェスの代表格で、東京と大阪で開催されます。どちらもアクセス良好です。
ロック・イン・ジャパン(千葉県千葉市)
ロックの他にもJ-POPやHIPHOP、アイドルグループも出演し、幅広い音楽が楽しめます。
イナズマロックフェス(滋賀県烏丸半島)
滋賀県出身の西川貴教さんが発起人、9月開催のパワフルで幅広い層に人気のフェスです。
まとめ
音楽好きな人、美味しいものを楽しみたい人、大自然を満喫したい人、誰でも楽しめること間違いなしのライジング・サン・ロックフェスティバル。出演者、スタッフ、そして参加者までもが毎回全身全霊で挑むこのフェスは、すでに2025年の開催日が8月15日・16日に決定しています。興味がある方は、ぜひ公式サイトなどでチェックしてみてください!
よくある質問
ライジング・サン・ロック・フェスとは?
毎年夏に北海道石狩市で行われる野外オールナイトロックフェスティバルです。土曜オールナイトで日曜の日の出を迎えるまでのイベントということから「ライジング・サン」と銘打っています。
ライジング・サン・ロック・フェスでは席を予約できますか?
テントサイトは指定された区画を利用できます。車両持ち込みのオートキャンプエリアでは係員が場所を指定します。その他のエリアは指定席ではありませんので、譲り合ってご利用下さい。
ライジング・サン・ロック・フェスの入場は無料ですか?
無料席はありません。
ライジング・サン・ロック・フェスではどこで寝るのですか?
「テントサイト付入場券」ではテントの持ち込みができます。テントやキャンプグッズがレンタルできる会場サービスもあります。「オートキャンプ付入場券」は車両での乗り入れが可能ですので車中泊およびテントの持ち込みが可能です。
ライジング・サン・ロック・フェスではどんなジャンルの音楽が演奏されますか?
ロックを中心にテクノ系、ダンスミュージックなど基本的にジャンルにとらわれない構成です。
ライジング・サン・ロック・フェス開催終了後の落とし物の問い合わせ先は?
落とし物については札幌北警察署会計課までお問合せ下さい。011-727-0110(平日8:45~17:30)